はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

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落語

亀屋左京の艾

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落語の『亀佐』の題材になっている老舗のモグサを、お土産にもらいました。「あつさすくなく、よくきくもぐさ」って、ひらがなで書いてあるのがいいですねぇ~♪

強情灸…池田の猪かい…に続く、お灸三大噺??ですが、治療とかお灸をすえるシーンなどは無く、落語のサゲで「そのまま据(す)えておけばええがな。…という「据える(すえる)」と「お灸をすえる」というかけ言葉で終わる落語なんですよねぇ~。

落語はYoutubeで「桂米朝 亀左」と検索すると聴けますよ!

向き…不向き…

滝川鯉昇

一昨日、ラジコで文化放送の『SHIBA-HAMA ラジオ』という番組を聴いてたんですが、滝川鯉昇さんと立川談笑さんの対談が面白かったんですよ!

鯉昇さんがまだ弟子修行をされていた頃、師匠の春風亭柳昇さんから 「遅刻するな」 と言われた事がない。という話をされてまして、「仕事なんだから、遅刻するとどうなるか分かるでしょ?…遅刻すると仕事にならないわけだから、やっちゃ駄目な事を理解しているんだったらそれでいい。いちいち、遅刻するな!などと余計な事を言わすな…」 というような事を最初に師匠から言われていて、鯉昇さんもお弟子さん達に同じような感じで接していらっしゃるそうなですね!それと…「修行をしていて落語家に向いてないと思ったら、すぐに弟子を辞めて、別な道に行って下さい」と、お弟子さん達には伝えてるそうなんです。

落語家さんの世界は徒弟制度なわけで、ちょっと特別な世界のようにも思えちゃいますが、この「遅刻するな…、なんて言わせるな…」とか「向いてない…、好きじゃないなら辞めて別な道を…」って、どの世界にも共通する事柄ですよねぇ~。

近頃は、さばいた魚の切り身をゴミ箱に捨てて、また取り出し客に提供するかのような動画を公開したり、床にこすりつけた冷凍食品をそのままフライヤーに入れる動画をアップしたりと、常識を逸脱している感じですが、SNSが無かっただけで、馬鹿な事をする人は昔からいたと思うんですよね。

この現状をみると…社内規定で「SNSをするな!」ではなく、バイトだろうと社員だろうと、しっかり常識を教え込む事から始めないといけなくなってきている気がします。

伝承されるもの

伝承,伝統

いつも寝る前に子守歌代わりに落語を聴くんですが、去年はi-podで志ん朝さんと志の輔さんをよく聞いてたんです。でも年末に、なぜか馬生さんが聞きたくなったんですよねぇ~。十代目 金原亭馬生さんの落語は『笠碁』をテレビで見たことある程度なんですが、艶やかな感じの語り口調だったよなぁ~というイメージでした。

志ん生さんと志ん朝さんの音源はいくつか持っているんですが、馬生さんの音源は持っていなかったんですよ…。そんななか…お正月に落語好きの〇〇さんから十代目 金原亭馬生全集を借りる事が出来たのでi-podでランダムに志ん生、馬生、志ん朝の落語を楽しんでいます。親子揃い踏みって感じですねぇ~。

落語好きの人なら御存知だと思うんですが、お父さんが五代目 古今亭志ん生、弟が三代目 古今亭志ん朝という馬生さん…。以前、志ん生さんの事が書いてあった本を読んだ時の記憶なんですが、たしか…馬生さんは志ん生さんから、あまり落語の稽古は受けてなかったみたいなんですよねぇ~。

改めて馬生さんの噺を聴くと、志ん生さんとも、志ん朝さんとも違う艶やかな語り口調なんだけれど、やはり時々、志ん生さんが見え隠れするんですよねぇ~。「親子だから当たり前じゃん!」とも思うんですが、『伝承』ってこういうモノだと思うんですよ。マネしようと思わないでも、ついつい出ちゃうような…、独自の技を磨きあげてオリジナリティーを確立してはいるんだけど、節々に、過去に教えてもらった先生や、憧れていた人の考え方や…、もしくは師匠の癖などが自然と出てくる。これが伝承だと思うんです。決して「完コピ=伝承」ではない。そもそも人間は1人1人それぞれ違う訳ですから完コピなんてあり得ませんしね…。

そういえば…「技術が薄まる事を危惧する…」…と、以前、僕が所属してた学会のトップの先生が言ってましたが、『伝承』に「薄まる」という要素は付きものだと思うんです。大事なのは途絶えさせない事だと思うんですけどね…。伝承される事柄って手取り足取り教えてもらうモノではなくて、自然と伝わり、自然とにじみ出るモノだと思うんです。親の背中を見て子は育つと言いますが、無理に伝えようとしなくても残るべきモノは必ず残りますし、淘汰されるものは自然に消えていきますしね!

伝統とか伝承って、うやうやしく、神々しい要素を感じるんですが、自然の流れの中で、めんめんと繰り返されてる事なんですよねぇ~。一個人が、どうのこうの出来る事柄じゃないような気がします。

独演会

立川志らく

先日の日曜日に久しぶりに、立川志らくさんの独演会に行ってきました。
1席目が『幇間腹』だったから「2席目が『強情灸』だったら鍼灸づくしだなぁ~…」などと勝手に仲入りの時に妄想してましたが、だいたい独演会は面白い話のあとに人情話で締めくくるのが通例…。今回も案の定というか…しっかり『唐茄子屋政談』で締めくくられました。

久しぶりに、志らくさんの噺を生で聴きましたが、やっぱ…いいわぁ~♪ また聴きに行きたいですねぇ~。

各論的思考と概論的思考

唐突ですが…、医療関係者じゃなくとも一般的に知られている超有名な漢方薬と言えば… そう!『葛根湯』
「風邪をひいたら葛根湯…」的な感じで馴染み深い漢方薬ですよね!

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落語でも『葛根湯医者』というのがあり、どんな症状の患者さんにも葛根湯を出して「これでも飲んどけ!」と患者さんに葛根湯を処方し、サゲでは患者さんの付き添いで来ている人に「なに!付き添い!そりゃぁ~御苦労なこった!退屈だろう!葛根湯でも飲みな!」(笑)…という感じで終わる噺で、所謂、藪医者を揶揄する感じの落語なんですが、裏を返せば葛根湯という漢方薬は、体調不良の初期症状に効く、とてもポピュラーな薬だという事で、やり玉に挙げられている漢方薬とも言えるんですよね。

葛根湯は発汗を促して熱を下げる薬なんですが、基本的に桂枝湯に麻黄と葛根を加えたものが葛根湯なんです。

桂枝湯は(桂皮・大棗・生姜・芍薬・甘草)の五つの生薬で構成されてます。

桂皮(シナモンですね!…これは停滞しているものを動かす作用があります。)
大棗(ナツメです。これは体を温めて興奮した腸を抑制して腹痛を緩和したりします。)
生姜(ショウガですね!…新陳代謝を高める効果があります。)
芍薬(筋肉の痙攣を緩和する作用がある。)
甘草(緊張を緩和する作用があります。)

 

話は少しズレますが…芍薬と甘草の2つだけで構成されている『芍薬甘草湯』という、筋肉の痙攣などに即効性がある漢方薬があります。…これは漢方薬を使う、お医者さんや薬剤師さんからよく聞く話ですが、漢方薬の構成されている生薬が少なければ少ないほど薬効の効果もダイレクトに効くという話があります。この芍薬甘草湯は「構成生薬が少なければ少ないほど…」の最たる漢方薬ですね!

たぶん、僕の想像ですが鍼灸師で少数のツボで治療する事を良しとしている人達は、この「構成生薬が少なければ少ない方が効く」という考え方を参考にしているような気がします。薬効がダイレクトに効くのは喜ばしい事ですが、病気というものは色々な原因が複合して起こるものです。一つの症状に効果的でも第二・第三の症状が隠れているものなので、多くの漢方薬は複数の生薬で出来ている事を考えると、少数穴に拘る必要はないと思うんですよね!

…話を葛根湯に戻します。

葛根湯は桂枝湯に(桂皮・大棗・生姜・芍薬・甘草)に葛根と麻黄が加わります。

葛根(いわゆる…葛湯のクズです。体の内部を温める効果があります。)
麻黄(エフェドリンという成分が入っていて、血管拡張の効果があり、鎮咳効果や体を温める作用で抗ウイルス効果を発揮しますが、交感神経が亢進する作用もあるので、寝る前に飲むと眠れなくなったり、スポーツ選手などはドーピング検査で引っかかったりするんです。

長々と漢方薬の話を書きましたが、薬の場合は、この成分はコレに効いて、この成分はこういう効果がある…と説明出来るので、薬の説明を聞けば「そうなんだぁ~」と納得して薬を飲む事ができますが…

鍼灸の場合はどうでしょう…?

ツボの効果や穴性というものが本に書かれていたりしますが、このツボの効果や穴性は、薬の薬効を参考に作られているという説もあります。鍼灸治療の場合、治療を受けられた事がある患者さん自身は、結果として鍼灸の効果を実感されているんだけども、ツボの効果を生薬のようにハッキリさせる事で学術的にワンランクアップさせよう…とか、まだ鍼灸治療を受けた事がない人達に「鍼灸は安全なものですよ!」という事を伝える意図の上で、出来上がってるのが穴性というものだと思うんですよね。

僕が考えるに…
鍼灸治療は80~90%くらいを、体の自己治癒能力に託した治療法だと思うんです。言い換えれば患者さんの自己治癒力をいかに上げるかがポイントとなる治療法です。なので、鍼灸師は治療しながら、患者さんへ生活改善だったり、食生活の改善など、細かい事まで指導したりします。

鍼灸師の考えの根本は概論というか、物事の概要を把握して体の凝りを取り、血行を良くして自己治癒力を高めようとします。現代医学的な考え方は、どちらかというと細かい部分を明確に数値化できたり、画像として確認出来る術を持っているので概論というより、各論的な考え方が先行するんだと思うんですよね!

なので鍼灸師の僕らが、お医者さんとコミュニケーションを図ろうとする時、漢方や鍼灸など東洋医学に理解がない、お医者さんとは、なかなか話が合わないというか…相手にされないというのが現実なんですよね。

住み分けと言えば…住み分けなんですが…

昨今の鍼灸業界を見ていると、鍼灸を各論的に考えていこうと、穴性とか…科学的にとか…エビデンスとか…現代医学の流れにすり寄る傾向が強いように感じるんですよ…。僕は全体像を把握して、体の自己治癒力を高める事が鍼灸治療の真髄だと思うんですけどね…。各論は現代医学にお任せして、鍼灸は概論的な思考で治療するという住み分けでいいんじゃないかな?

晴の輔さんの独演会

立川晴の輔

立川晴の輔さんの独演会に行って来ました。
場所はJR九州ホール…。入り口には「本日は満席です」と張り紙が貼ってあるにも関わらず、あまりに人影がまばら…「はて???」と思いながらエントランスを抜けると、ロビーに高座が作ってあり椅子が並べてある状態…。
チケットをよく見るとJR九州ホール ホワイエ…とある。「あっ!こういう事なのか…」なるほど~。ロビーって書くよりホワイエって何となく馴染みがない分、お洒落に聞こえるのは僕だけか?(苦笑)
会場としてはお客さんの入り具合といい、ロビーの広さといい、ちょうどイイ具合に、お洒落な寄席の雰囲気に仕上がってました。

過去、師匠の志の輔さんの独演会を何回か見てるので、もしかしたら前座としての晴の輔さんの高座を聴いたことがあるかも知れませんが、立川晴の輔さんとしての高座を聴くのは今回が初めて…。
「寿限無」「猿後家」「天狗裁き」と3席も楽しませてくれました。晴の輔さんって声色が上手ですねぇ~。噺の中で晴の輔さんの個性を出しながらも、チョコっと志の輔師匠の言い回しがうかがえたりするのも面白かったです。しっかり噺の中に時事ネタをぶち込むところも師匠譲りなんでしょうねぇ~。しかし、立川流の人達ってなんであんなに師匠のモノマネが上手いんでしょうかね?(笑)
立川晴の輔さん…今後が楽しみな噺家さんです。

落語の中の鍼灸

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時々、僕が落語好きな事を知っている人から「落語で鍼や灸を扱ってる噺ってある?」って聞かれる事があるんですが、そういう時は若旦那が医者の真似事をしたくなり贔屓の太鼓持ちを相手に鍼を刺すという『幇間腹』という噺と、お灸の熱さをやせ我慢する噺なんですが上方落語では『やいと丁稚』江戸落語では『強情灸』という題名の落語を紹介するんですよねぇ~。

とりあえず、噺の最初から最後まで鍼や灸が出てくるのはこの2つだと思うんですが、地味ぃ~な感じで噺の中にお灸が出てくる落語としては、鼻の頭にヤイトをすえた痕がある人が登場する『池田の猪買い』という噺があります。

あとは上級者向け??と言いますか……もっと地味ぃ~~~な感じでお灸に関係した事が出てくる噺としては『亀佐』という噺があります。しかし…この亀佐という落語の中には「お灸」「ヤイト」という言葉は出てこないんですよねぇ~。噺のサゲの部分で「お灸をすえる」という言葉の「すえる」という部分だけが使われてる噺なんですよぉ~。亀屋左京商店という今でも現存する艾屋さんの御隠居が、お寺で和尚さんの説法を聞いてる時にイビキをかいて居眠りをしてしまっているのを、隣に座っている人が揺すって起こそうとする行動に対して、和尚さんが「まぁ~まぁ~そのまま動かさずに、そっとしておいてあげましょう!」と言う時の言葉として「そのまま据(す)えておけばええがな。(そのまま動かさないで置いておけばええがな)」という「据える(すえる)」と「お灸をすえる」というかけ言葉でサゲとしている噺なんですねぇ~。(あぁ~落語のサゲを文章で説明するのって面倒くさい…(笑))

他にも鍼灸に関係する落語はあるのかも知れませんが、今…頭に浮かぶ噺としては、この4つかな…。

笑福亭鶴瓶落語会

笑福亭鶴瓶

昨日は鶴甁さんの落語会に行ってきました。鶴甁さんの落語を聴いたのは天神落語祭りで1回、あとは…鶴甁噺に数回行った事があるんですが独演会は初めてでした。舞台挨拶っぽく鶴甁噺みたいな感じで普通に鶴甁さんが出てきて会場を沸かせ、北欧での落語会の映像を見たあと「青木先生」「粗忽長屋」で中入り、その後、タモリさんがブラタモリの時に仕入れた実際にあった吉原の話を落語にした「山名屋浦里」…初めて聴く噺だったんですが、いい話でしたね!ただ、もう一盛り上がり… 二盛り上がり欲しいかな…。鶴甁さんも「これから色々な人がこの噺をしていく事で壮大なものになっていくと思います」と言われてましたしね…。郭噺で言えば「紺屋高尾」が完成形だとすると「山名屋浦里」はまだまだ未完成…かな。でも落語好きとしては未完成の「山名屋浦里」を聴けた事で十分満足っす!しかし…話は変わりますが、『青木先生』は何度聞いても面白いなぁ~~!青木のピ~~~~!!!(笑)

小三治さん

柳家小三治

昨夜は、久々に落語を聴きにイムズホールに行ってきました。
福岡には年に2回、独演会で柳家小三治さんが来られるので、ここ5~6年前くらいからちょくちょく聴きに行くんですが、毎回楽しませてもらってます。
小三治さんと言えば、噺のマクラも面白く、そのマクラを聴きながら見ている側も、この流れからどの噺に持って行くんだろうな?なんて思いながら聴くという楽しみもあるんですよねぇ~。
昨日は先日亡くなった扇橋さんの話…、お母さんの話…、皇居に行った話…、中国の爆買いの話…などなど、マクラでの話題も尽きることなく、「付き馬」と「粗忽長屋」でお開きでした。
粗忽(そそっかしい…軽はずみ)にはマメな粗忽と、そうじゃない天然な粗忽があるっていう話…面白かったなぁ~。
また聴きに行きたいですねぇ~~。

養殖の鯛焼き?天然の鯛焼き?

柳家小三治

昨日は久しぶりに柳家小三治さんの独演会に行ってきました。
小三治さんと言えば、マクラが長い事で有名?ですが、御本人曰く、自分の発した言葉の説明をしなくちゃいけないと思うから、次から次へと話の枝葉がわかれ、ついついマクラが長くなるんだそうです。でも落語を聞きに行く側としては、そこが独演会の醍醐味で…小三治さんの独演会に行きマクラも短く、すぐに本筋の噺に入られた日にゃ~「師匠…体調が悪いのかな?」それとも「東京に戻る飛行機の時間を早めに取っちゃったのかな?」なんて変に勘ぐってしまうんですよねぇ。
昨日も御多分に漏れず楽しいマクラと噺を2席聴けました。
最近は鯛焼きにハマってらっしゃるようで、色々と各地の鯛焼きについて語ってらっしゃいました。その中で興味深かったのは、有識者?鯛焼き専門家?の中では鯛焼きにも養殖と天然物があるそうなんですよ!(笑)

どういう事かというと、鯛焼きを焼く時に一枚一枚焼く鋳型?っていうのか…ヤットコのお化けみたいな先に鯛焼き1匹分の形が付いているもので1枚1枚焼くのを天然物。鉄板の中に5~6個鯛焼きの形があるやつで5~6枚一気にバタン!と焼くのを養殖物というらしいんですわ!まぁ~1枚1枚焼く方が職人さんの火加減の調節が楽しめるという感じなんでしょうねぇ~。という事は僕の地元、鳥取の らっぱ屋 の鯛焼きは天然物だ~ねぇ。

まさか鯛焼きの話から『時そば』に移行するとは思いませんでしたが、なんとなく“時そば” っていう噺は前座話っぽい感じで捉えている人が多いようなんですが、師匠クラスの『時そば』はホント!情緒があっていいんですよねぇ~。噺家さんの力量を感じる事が出来る噺とでもいいますか…。やはり基礎なんでしょうねぇ~余計なモノを削り取って削り取って、輝きを増す…そんな感じが古典落語にはあるんだなぁ~。