はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

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逆子

結果として逆子が治ればいい話だと思うんです。

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ここのところ、逆子の治療を希望される患者さんがいつになく多いのはなぜかな?

ホームページを見たり、紹介されたり…と、色々なルートで来院されるんですが、いつも一方通行というか…、治療はしたけど結果がどうだったのか?…逆子が治ったのか?…逆子が治らず帝王切開する事になったのか?僕ら鍼灸師は患者さんからの報告が無ければ分からないのが現状ではありますが、出産後に肩こりや腰痛治療で逆子治療を受けられた方が来られて、どうだったか結果を知ることになる。…という感じなんですよね。

逆子がお灸の治療で治らなかったら鍼灸治療への信頼感は低下するはずですから、逆子が治らなかった場合、その後、肩こりや腰痛をおこしても治療には来てくれない可能性が高くなると考えれば、出産後に腰痛や肩こりの治療に来てくれる確率が高いという事は逆子が治ってる事が多いということなのかもしれませんね…。

鍼灸院に逆子治療を受けに来られる方の特徴として共通しているのが妊娠33週とか35週で駆け込み寺的にお灸の治療を希望される方が多いんですよね…。統計的にも妊娠28週~31週の方が逆子が治る確率が高いという事は知られているはずなんですが、何となくですけど、逆子だと分かった時点で「お灸は熱いだろうし、まずは逆子体操で…」というような感じで取り組まれている方が多いように思うんですよねぇ~。逆子体操でひっくり返らなかった場合、既に33週とか35週目に入っていて「お灸で何とかなりませんか?」となる。

う~~ん…

どうせなら逆子が分かった時点で逆子体操とお灸の治療を同時にやった方が良いと思うんですよねぇ~。お灸の方が治る…体操の方が治るとか、手柄争いのような事は、ど~でもいい話で、結果、逆子が治れば母胎の負担が減るわけですしね…。回るか?回らないか?結果は2つに1つですし、やれる事は全てやる体制で臨んだ方が良いはずなので、逆子だと知らされた時点で逆子体操とお灸治療の同時進行を試されてみてはいかがですか?

なるほどなぁ~!

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はりきゅう ふくた のホームページの「逆子」のページに東洋医学の解説を入れようと、色々と資料を読んでいたんですが「へ~!」と感じる事がテンコ盛りでした!

僕が鍼灸学校の学生だった15~16年前、学校でも「逆子は至陰、三陰交のお灸で治りますよ!」という事を授業で教えてもらったし、なぜ至陰というツボへのお灸が逆子に効くのか?という事に関しても至陰のお灸は臍動脈や子宮動脈の血管抵抗が低下して子宮の緊張を和らげるという事も本を読んで学んだわけなんですが、時々、古い本などに堕胎の際に使うとか、鍼やお灸をやってはいけない禁鍼穴・禁灸穴とも書かれていたりして、学生の頃から正直言って「いいの?悪いの?…どっちなんだ?」と思ってたんですよねぇ~。

で……、今回、まず……いつから逆子への治療として至陰や三陰交のお灸をやり始めたのか?って調べてみたら石野信安先生という産婦人科の先生の名前が浮上してきました。この石野先生の『女性の一生と漢方』という本…以前、読んだ事があるのと、僕の父が以前、新宿の病院で石野先生に鍼を教えてもらった事があるとい話を聞いた事があるので、おっ!石野先生!ここで登場かぁ~!と資料を眺めていたら、結局のところ現在、一般的な治療として逆子に対して至陰や三陰交にお灸をするようになったのは昭和25年に石野先生が『異常胎位に対する三陰交施灸の影響』という論文を東洋医学会誌に投稿したのをきっかけに三陰交・至陰のお灸治療が一般の人へ広まったのが始まりのようですね!

鍼灸師の深谷伊三郎先生の本『お灸で病気を治した話』の中の「胎児の位置異常と灸」という項目では古典の『鍼灸説約』『名家灸選』『図翼』に至陰への灸を指示している事を紹介されてますし、石野先生の論文も紹介されていて、深谷先生も「古来から妊娠禁灸穴とされている三陰交施灸で副作用があるどころか、異常胎位の矯正や安産にまで良好な結果をもたらすことに注目したい。」と書かれてます。至陰や三陰交への治療は鍼灸師は治療法として古典を読んで知っていたけど、「やっちゃダメ!って言う人もいるし、やったら効くよ!って言う人もいるし…」そんな感じだったんでしょうねぇ~。

もともと、至陰穴は分娩の時に逆子で出てきた時、至陰にお灸をする事で分娩をスムーズに行うようにするツボであったらしいんですよ!

「鰯の頭も信心から…」という諺がありますが、昔の本に書いてあるからと言って、それを鵜呑みにしてしまうと前に進めなくなる…という事の良い例のような気がします。よく僕が話す話ですが、立川談志さんの落語のマクラで「昔の人は偉い!凄い!って言うけど、昔の人は飛行機も作れなかったし、空も飛べなかったでしょ!現代人は飛行機を作って空を飛ぶわけだから…私は今の人の方が凄いと思うねぇ~」って言うネタがあるんですが、まったくもって至陰と三陰交のお灸はこの例えにピッタリ当てはまるものだと思います。

そう言えば、去年の今頃、京都であった不妊鍼灸ネットワークっていう勉強会の公開講座に行った時にその勉強会を主催している中村先生が「血行など環境を整え子宮の状態を良くしてあげるためにやっている鍼灸治療なのに、妊娠したらやっちゃダメって変でしょ?」って言ってましたけど、まったくもってその通りなんですよねぇ~!

先人の知恵や古典の本に書いてある事は、確かに宝物ではあるし、大事な事ではあるのだけれども、当時では分からなかった事…、今となっては正しくない事…、想像で書かれている事もあるという事を踏まえた上で読まないと、何でも信じちゃったらダメなんですよねぇ~

話が脱線しちゃいました…

明治の頃から比べると現在は妊産婦の死亡率って凄く低くなっているんですよね!これはやはり産科医の技術の向上が要因だと思われるのですが、この産婦人科医の石野先生が昭和25年に至陰・三陰交のお灸を推奨して、それ以降、至陰・三陰交のお灸治療が定着した事も妊産婦死亡率低下の一翼を担っていると思われます。

逆子

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時々「逆子なんですが…治療されたことありますか?」とか「逆子ってお灸で治るって聞いたんですけど…」…と問い合わせがあったりします。僕ら鍼灸師からすると逆子治療は普通なんですが、意外と知られていないんですよねぇ~。肩こりで来院されてる年配の患者さんに治療中、逆子治療の話をしたら「へ~~そうなの?知らなかった!」って仰ってましたから、昔から知られている治療じゃなかのかな??でも、最近の産婦人科でもお灸治療を取り入れている所もあったりして広まっている感じはするんですよねぇ~。

逆子治療…。足の小指にある至陰というツボをつかったりするんですが、やはりこれにもタイミングがあるんですよ。統計を見ても28週~31週までに治療した方が32週~35週より矯正率が高いとか…。初産婦と経産婦でも効果の違いがあったり。35週目までだったら矯正が期待できるというデーターがあったりと、様々なんですが概ね28週から34週辺りでの治療が効果が高いように思います。

先日も以前、肩こりとかで治療に来られていた方から「逆子なんですがお灸で治せませんか?」と1年ぶりに連絡があり、治療させてもらったんですが、1回の治療で逆子が治っちゃったみたいなんですよねぇ~。その後は、足の浮腫とか手のしびれとかがあったようなので週1回ペースで、足や肩首の治療をさせてもらっていたのですが、もう来週あたり生まれそうと言うことで、9月1日に治療を終えられたんですよ。あれから1週間以上経ちますから、そろそろ赤ちゃんと御対面されてるでしょうねぇ~。

何度か逆子治療をしたことがありますが、改めて逆子治療はタイミングだなと感じた症例でした。