はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

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刺絡

痺れに刺絡

痺れ,刺絡

ここ最近、休みの日に天気が良かったら、玄関先や駐車スペースの雑草取りをしてるんです。

去年の夏は暑すぎて全く雑草取りをしていなかったので雑草は生え放題で、グランドカバーとして植えていたイワダレソウも成長している所と、枯れている所がまばらになっていて「これは土壌改良しないとダメだな…」と思ったもので、1本1本雑草を引っこ抜くのとは違い、スコップで土表面を削いで、篩にかけて、新しい砂を混ぜるというような作業をしているんです。

今年は2回ほどしたんですが、午前中3時間…午後3時間くらいの計6時間、篩で土と雑草と格闘していたら、右の親指の先っぽが痺れてしまい、少し感覚が鈍くなってしまったんです。

次の日には治るかな?と思ったんですが、感覚が戻らず「あら!?…困った…!」
3~4日しても感覚は戻らず痺れた状態だったんです。

お灸をしても熱いだけで、さほど効果無し…。

多分、手足の血管が収縮することで起こる血管性運動神経障害…いわゆる白蝋病のような症状なんじゃないかな?…と思ったもので、「血管が収縮することで起こる血管性運動神経障害なら刺絡じゃん!!!」と思いたち、井穴刺絡というわけではなく、痺れを感じている所に刺絡してみたんです。

直後効果は感じませんでしたが、刺絡した後、日に日に感覚が戻ってきたんですよねぇ~。

血管性運動神経障害による痺れには刺絡治療!…いいですよ!コレ!

捻挫に刺絡

足首,捻挫,刺絡

まずは捻挫と打撲の違いについてですが…
捻挫は可動域以上の負荷が関節にかかり傷めてしまうものを言い、捻ったりした方向に動かすと痛みが酷くなったりします。打撲は転んだり、何かにぶつかったりして組織を損傷してしまったものを言うんですが、ともに症状が酷い場合には靱帯や骨にまで損傷する事があるんです。

まぁ~どの症状や病気にも程度というモノがあるので、軽い捻挫や打撲もあれば、重傷化する捻挫や打撲もあるわけです。現代医学の基本的な考え方としては、軽度のものだとRICEと言って1.Rest(安静) 2.Ice(冷却)3.Compression(圧迫)4.Elevation(挙上) を基本処置としています。

基本的には皮膚表面に腫れや炎症などの変化が見られなくても、内部で内出血や炎症が起こっている場合もあるので、損傷部位を拡大させない為にも、とりあえず初期の処置として” 安静・冷却・圧迫・挙上” を行うんですよね!

なのでケガをして24~48時間以内は風呂などに入って患部を温めない方がいいですし、RICEの処置をしても痛みが増すようなら病院でレントゲンなどの検査を受けて骨折が有るか?無いか?を調べる方がいいと思いますが、レントゲンで骨折がなくても腱の損傷などの場合は時間の経過とともに痛みが増す場合もあります。

僕が去年の7月に右手首を打撲した時もレントゲンでは異常はなかったけど、ある動きで痛みが出る事が続き、完治するまでには4ヶ月ほどかかりました。

軽い捻挫や打撲の場合は鍼灸治療で対応できるので、「転けてココが痛いんだけど…」とか「打ち身が出来てしまって鬱血して痛いんだけど…」という場合は症状の程度を見極めて、鍼灸治療で対応できるモノは治療しています。でも、正直なところ…骨折が隠れている場合があるので、出来れば病院で骨折の有無を判断してもらってからの鍼灸治療が望ましいんですが、「病院より鍼灸の方が効果があるから…」と捻挫や打撲で鍼灸治療を受けに来られる人もいらっしゃるんですよねぇ~(苦笑)

先日、来院されたKさん。…去年の春頃に腰痛の治療で3回ほど治療に来られていたんですが、久しぶりに連絡があり「昨日、娘の電動自転車に乗っていて転んでしまい自転車の下敷きになり右の足首を捻って、昨夜は痛くなかったんだけど、今朝から急に痛くなってきて…鍼灸で何とかなりませんか?」と仰る。

患部を見ないとわからないので、とりあえず来院してもらって患部を見たら、明らかに左の足首に比べて右の外踝が腫れていて、痛いと言われる場所に内出血がありました。

話を聞くと、乗り慣れていない電動自転車で転けてしまい、足首を底屈した状態で自転車の下敷きになってしまったらしく、1日過ぎた状態でも足首を底屈すると痛いので、歩くときにつま先を着かないように、踵だけで歩いているとの事…。御本人曰く、「体重を足首にかけても痛くないから骨折はしてないと思う…」との事でした。

まぁ~僕としては万全をきす為に、骨折が有るか?無いか?レントゲンを使って病院で診断してきて欲しかったんですが、患者さん曰く「以前、こんな感じで病院に行ってもレントゲンで骨折がなくても、牽引されたり、湿布を出されたり、リハビリさせられたりで、治るのに時間がかかったから…鍼灸ならなんとかなるかな…って…」…と仰る。

腫れてはいるんだけど、問診した限りでは軽傷の捻挫と判断したので、「もしも明日までに痛みの軽減が無かったり、痛みが酷くなっていたら整形外科に行って下さいね!」…という条件で、腫れている患部に皮膚刺絡を施しました。足首だったので2号の吸角が役にたったんですが、施術後に歩いてもらうと「足首の底屈をしても、まだ少しは痛みはあるけど、とても楽に歩ける!」と言われるので、3日後にもう一度、治療に来てもらったんですが、日に日に良くなっていて、今は患部を押せば少し痛いけど、歩くのには何も問題ないとの事でした。

刺絡療法…。ここぞ!という時に役に立つ治療法ですゎ!

背中に吸角の跡が…

炎鵬,吸角,刺絡

昨日の炎鵬の取り組み…凄かったですねぇ~。
阿炎が浮いてましたもん。

患者さんが帰られて時間が空いたので、待合室のTVのスイッチを入れたら、偶然、阿炎と炎鵬の取り組みで…
誰もいないのを良い事に「おぉぉ~~~!」って唸ってしまいました。
今日の炎鵬は右に行くのか?…左に行くのか?どっちかな?って思っていたんですが、正面からいっての足取りかぁ~…こういう勝ち方もあるのね!って感じでした。

そう言えば今場所、炎鵬と石浦の背中に吸角の跡が付いてますね!炎鵬は右の肩甲骨の内側、石浦は左の肩甲骨の内側に数カ所吸角の跡が付いてるっていう事は宮城野部屋に刺絡をする鍼灸師がいるんでしょうねぇ~。

『刺絡の道』

刺絡の道

先日、大阪の南先生が福岡に来られた際に「友部先生が刺絡の本を出版されて…」と、教えてくれたので、後日ググってみると今年の6月に『刺絡の道』という本が出版されてたのでアマゾンでポチッと買い…。

一昨日、本が届いたので、少しずつ読んでるんですが、このクオリティーでこの値段…、鍼灸師なら買って、読んで、損はない感じです。さすが現代の三輪東朔…友部先生ならではって感じの本ですね!

この本の著者の友部先生には10年前に月イチペースで半年ほどかけて『薬真途異語』の講義を受けた事があるんですが、自らを三輪東朔の生まれ変わりと言われるだけあって、刺絡治療に対する想いは誰よりも強いなぁ~と感じたのを思い出します。

幸いにも当時の友部先生の講義録を文字お越ししていて、書面として保管しているので、この『刺絡の道』を読み終えたら、付録として載せてある『薬真途異語』を見ながら、10年前の友部先生の講義録を読みなおしてみようと思います。

奔豚病・梅核気に刺絡療法

刺絡

奔豚病(ほんとんびょう)とは、お臍のあたりからドキドキが駆け上がってきて、咽を通り過ぎて最後に顔がカーッと熱くなるような症状で、現代医学の解釈ではパニック障害の障害の症状の一つとなってます。

梅核気(ばいかくき)は、喉に引っかかるような違和感のある状態で、吐こうとしても飲み込もうとしても違和感が取れず、梅の種が喉に詰まった感じに似ているから、梅核気という名が付いたと言われています。現代医学ではヒステリー症状の一つと考えているみたいですね…。

東洋医学的では、どちらも気の上逆で起こるとされています。「気」というのは、エネルギーと考えていいと思うんですが、普段は頭からお腹に向けて流れているエネルギーが、お腹から頭に向けて逆に流れてしまう事で起こる症状と考えられています。

漢方薬では半夏厚朴湯など、気を降ろす効果がある薬を使うんですが、気が上に上がりがちな人は足が冷えているので、通常、鍼灸治療の場合は足を温め、気が集まるお腹周辺を鍼と灸で整えて対応します。

先日、半年前位から色々な症状で治療させて頂いてる男性の患者さんが、梅核気のような症状を訴えられていたので、お腹を整える治療に加え、胸骨及び不容穴へ皮膚刺絡をしたんですが、治療後の直後効果がすこぶる良かったみたいで、恍惚な表情を浮かべて帰って行かれました。この患者さんの場合は、時々背中や肩に皮膚刺絡をしているので、刺絡に対する理解があったから、胸骨周辺や不容穴に皮膚刺絡が出来たと思いますねぇ~。

基本的には奔豚病や梅核気は女性に多いとされていますが、男性でも気の上逆は起こります。

患者さんが女性の場合、男性の治療者だと場所が場所だけに胸骨及び不容穴へ皮膚刺絡はなかなか、容易くは出来ませんが、女性の治療者で刺絡治療を取り入れている人なら、女性患者さんへの胸骨及び不容穴の皮膚刺絡が出来ると思います。

注意点としては、皮膚が薄い箇所に皮膚刺絡する場合は、軽めに吸角をかけないと痕が残りやすくなる事を考慮しないといけない事と、痕は必ず消えるけれども患者さんの体質や皮膚刺絡をする箇所によっては痕が消えるのに1ヶ月以上かかる事があるという事を、患者さんに事前に説明して承諾を得た方がいいと思いますねぇ~。

でも…奔豚病や梅核気への皮膚刺絡…。これは使えるなぁ~。

バルブの手入れ

刺絡,バルブ

刺絡治療で使う吸角のバルブを分解洗浄して虫ゴムを変えたら、メッチャ吸引力が安定!…なんだか掃除機のCMみたいですが、今までは、吸うには吸うんだけど途中で落ちそうになったり、吸ってるのか吸ってないのか分からないような感じで「大丈夫かな?コレ…」と思いながら途中で吸角が外れる事を心配しながら使っていたんですが、分解洗浄したら、そのストレスから開放されました。やっぱ手入れは重要ですねぇ~。

道具もメンテナンス

刺絡,道具,メンテナンス

皮膚刺絡で使う吸角のバルブの調子が悪いのでメンテナンスがてらの分解掃除をしてみました。

吸引力が落ちたりして外れやすくなったら、まずバルブを分解してみて、パソコンの掃除で使うエアーダスターで各部品にゴミが詰まってないかを確認します。意外と虫ゴムの中に劣化したバルブの接続ゴムチューブの破片が入ってる事が多いので、虫ゴムにもエアーダスターでシュッ!と空気をひと吹き!破片が詰まっていたらピンセットで取り除いて再利用。歯間ブラシも役に立ちますよ!

おおよそ、これくらいのメンテで吸引力は復活しますが、やっぱりゴム部分は劣化しやすいので、ゴムパーツが劣化していた場合は、金具部分を洗って付着しているゴムや汚れを落として、ゴムパーツは新しいものに取り替えると大丈夫!

業務連絡!…刺絡治療をされてる皆さんへ!
バルブも買えば結構な値段がしますし、メンテナンスをマメにして、ストレス無く皮膚刺絡が出来るように心がけましょう!

高熱と井穴刺絡

井穴刺絡

手が上がらない…首が回らない…ギックリ腰がぁ~…というような急性疾患で鍼灸の治療を受けられた後、患者さんに伝える治療後の注意事項を例え話で…「風邪で体温が39度くらいの高熱が出た場合、おおよその目安として体温が下がるのは1日1度のペースで平熱に下がるものですし、それが自然の流れに沿った回復スピードでもあるんです。もしも薬が功を奏して効いて一気に平熱と言われている36度台に下がったとしても、ついさっきまで身体は39度や38度の高熱を出していたわけだから、いくら今、平熱でも体は本調子ではないという認識を持たなくてはいけないんですよ…。だから、痛みが取れたからって、すぐに無理せずに、鍼灸の治療を受けた後も2~3日は用心して下さいね!」って言ってます。

僕が時々やってる治療方法の一つに『刺絡治療』というのがあるんですが、その中に井穴刺絡という指先のツボに対して行う治療があるんです。まぁ~この井穴刺絡は色々な症状に使えるんですが、僕が学会に所属してた頃、教科書的には現代医学的に「体温の調整に好影響を与える」とありました。(当時は体温を下げるって教えていた先生もいらっしゃったように記憶してます…。)

しかしながら、僕の経験上、風邪で37~39度出た熱が井穴刺絡をしたからと言って、数時間後に36度の平熱になる事はありませんし、よく考えてみればウイルス感染に対して体が発熱する事で対応しようとしている訳ですから、体が発熱してウイルスを撃退出来たら体温は自然に下がるはずですよね。たとえ井穴刺絡で体温が下げれたとしても、ウイルスを撃退する発熱過程において無理矢理、熱を下げるのは良くないはずです。

僕自身が経験してる事なんですが、井穴刺絡で熱は下がりませんが、呼吸が楽になるんですよねぇ~。風邪での発熱で、37度や38度で呼吸がつらくなる事って無いんですけど、体温が39度を超えると呼吸がつらくなります。「フゥ~……フゥ~」って感じの呼吸の辛さです。(オノマトペで言うと「フゥ~……フゥ~」よりもっと呼吸がつらくなると「ハァ~…ハァ~」になるのかな???)発熱で39度を超えて呼吸がつらくなった時に井穴刺絡をすると熱は下がらないけど呼吸は楽になるんですよ!…呼吸が楽になるとゆっくり眠れるんですね…。

僕はインフルエンザの時と食中毒の時に、井穴刺絡で呼吸が楽になる事を4回ほど経験しました。そう言えば、まだ僕が刺絡の勉強をし始めた頃に読んだ本の中で、第二次大戦中に南方の戦地でマラリアを発症した兵士に対して特効薬のキニーネが無くなった時、井穴刺絡で対応していたというくだりを読んだ事がありますが、この事と僕の実体験を合わせると、基本的に高熱の時に井穴刺絡を行えば、熱が下がるというのではなく、呼吸を楽にする事で体力を温存させ乗り切るという解釈の方が正しいように思います。

まぁ~高熱が出て鍼灸院に来られる方はいらっしゃいませんし、鍼灸師でも刺絡治療をされる方は少ないので、この発熱に対する井穴刺絡の効果や恩恵を実感できるのは刺絡治療をしている鍼灸師…もしくはその家族くらいしかいないんでしょうが、高熱が出た時に呼吸が楽になるのは事実ですよぉ~!

なぜ?井穴刺絡で呼吸が楽になるのか?…ですって?… 説明出来るけど、文章が長くなりそうだから、ここでの説明は止めておきます…(苦笑)

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刺絡治療に関するページはコチラです。(刺絡療法)

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猫背(円背)と刺絡治療

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”猫背” と“円背” …厳密にはカテゴリー分けがあるみたいですが、一般の人からしてみれば「背中が丸くなる事」という括りで知られている症状ですよね…。

猫背になる原因としては年齢別で色々とあると思いますが、年配の方で背中が丸くなっている人って結構、多いんですよ。年を取ってなくても30代~50代で肩凝りや首凝りや腰の痛みの原因を探れば、だいたいの方が徐々に骨盤が後ろに倒れる “骨盤後傾” という状態になり、前傾姿勢で動く方が楽になるので自然と腰や肩甲骨内側や肩や首が凝っちゃうんですよねぇ~。

若い頃なら丸まった猫背も自力で伸ばす事が出来ますが、年を取ってくると、だんだん背スジを伸ばすことも出来なくなり背中が丸くなってしまうんですよぉ~。そうなってしまうと背中や肩や首の凝りが普段以上に強くなり、鍼灸院に駆け込まれる方が多くいらっしゃいます。

初期の症状の頃なら鍼やお灸の治療で対応することができますが、だんだん猫背や円背が酷くなり、肩や背中や首への負担が強くなると、今まで鍼や灸の治療で取れていた痛みも、なかなか取れなかったりするんですよねぇ。

今まで丸まっていた背スジがピン!とすぐに伸びる訳ではありませんし、猫背や円背の老人が治療後に急に背スジを伸ばしてシャキシャキ歩くなんて話…聴いた事ありませんよねぇ~。でも背スジを伸ばして歩かなくても筋肉の負担を軽くすることで日常生活が随分楽になる事は確かです。

猫背や円背の方々の治療をしていて感じるんですが、鍼やお灸の治療でも症状を軽くする事が出来なくなってきた場合、猫背や円背の患者さんに対しての刺絡治療って患者さんから結構、歓ばれるんですよ。刺絡治療は強制的に血液循環を良くする治療ですから、背中や肩の筋肉を緩ませるにはもってこいの治療法なんですよね!

猫背が治る訳ではありませんが刺絡治療をする事で筋肉の負担を軽くして日常生活を楽にするって、とても重要な事だと思うんですよ~。老化を止めることが出来ないのは誰もが理解してる事なんですが、日々の暮らしを楽に過ごせるようにするってとても大事な事だと思うんですよねぇ。

矢数有道著『漢方治験論説集』

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古本屋さんで矢数有道先生の『漢方治験論説集』を見つけたので読んでみました。
矢数有道さんって39歳で亡くなられていたんですね…。
以前、瘀血の事を調べようとして、昭和16年に『漢方と漢薬』に投稿されていた【瘀血論】を読んだ時に、矢数有道さんってとても弁が立ち頭の回転が速い人だったんだろうなぁ~って感じたんですよねぇ~。

この本は昭和53年に出版されていて、お兄さんの矢数道明先生が遺稿を【Ⅰ.漢方症例治験集】【Ⅱ.漢方治療論説集】【Ⅲ.漢方鍼灸論評集】と三部に分けたモノを一冊にまとめた本なんですが、なかでも【漢方鍼灸論評集】は「鍼灸薬融合の方法に対する私見」とか「漢方医の立場から「灸の話」放送事件を見る!」とか「宮本武蔵と漢方医術」とか「瘀血論-間中氏の「瘀血とはなんぞや」を読んで見て」などなど、漢方医でない僕ら鍼灸師が読んでも十分楽しめ、勉強になる投稿が多く載っていました。

4年ぶりに【瘀血論】を読みなおしてみましたが、忘れている事や、読み飛ばしていた箇所もあったりと、「へぇ~~!」「ほほぉ~~!」と1人で驚嘆しながら読んでおりました。

漢方医や薬剤師の方達は知っていて当然なのかも知れませんが、今回、僕にとっての新しい発見は、漢薬の駆於血剤(当帰、川芎、芍薬、地黄、牡丹皮、桃仁、桂枝、紅花、蘇木、益母草)って本草綱目式の薬能論から、何の臓器に働きかけるかというと全て肝経に入るらしんんですよ!なので「「駆於血剤と肝臓との関係」から「瘀血証と肝臓との関係」を推測することも考えられてよいと思う。」…と有道先生は書いておられます。

なるほどなぁ~~!

あとがきでは、兄の矢数道明先生が「…よりよい治療法を探究し、また失敗を恐れずつつみなく発表するという真摯な姿勢がうかがわれる。其の結果が、森道伯先生の如く、鍼灸薬の併用から、当時進んで刺絡の治療にも手を付けていた。刺絡についての発表はなかったが、当時の刺絡研究ノートが一冊残っている。」とあり【瘀血論】のなかでも「…刺絡法は一種の駆於血である。これは内経霊枢に数十項に亘って詳述されているが、その後一時衰微してこれを行う者なく、徳川中期以後に於いて漸く日本では復活された(刺絡編、生生堂医譚治験、東門髄筆、刺絡聞見録、八刺精要等)。特に面白いのは、これら刺絡法の復活は、むしろ和蘭医学の輸入によって刺激されたことであって八刺精要はその翻訳書である。」と書かれていました。

矢数有道先生の「刺絡研究ノート」…気になるなぁ~!北里大学の資料展示室にあったりするのかな?読んでみたいなぁ~!