はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

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東洋医学

灸頭鍼の艾玉作り

灸頭鍼,お灸,艾,福岡

久しぶりに灸頭鍼の時に使う艾玉作りにいそしみました。
ラジオなどを聴きながら、こういう単純作業をするのって…なんか好きなんですよねぇ~。
出来た艾玉をカメラで接写してみると、なんだか電子顕微鏡で見たウイルスのようにも見えてきます。
(密集恐怖症の人には嫌な映像かも… (^-^;) )

灸頭鍼って鍼の柄の所に丸めた艾をくっつけて燃やすんですが、ほどよい暖かさが、何ともいえない気持ちよさを感じさせてくれます。心配性な人は「落ちたら火傷しちゃうじゃん!」と言う人もいますが、艾は炭化する際に凝縮するので鍼の柄にくっつく感じで燃え尽きます。なので落ちることはありませんし、特に僕が使っている灸頭鍼用の艾は、他の灸頭鍼用の艾とは違い凝縮化しやすい艾なので心配いりません。だから安心して灸頭鍼の治療を受けられて下さい。

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心医

宮廷医官への道,,ホジュン,ユウィテ

まだ開業して1年目の頃…たぶん15年くらい前だと思いますが、同業の大渡先生が「この本、面白いですよ!」と韓国の東医宝鑑を書いたホジュンを題材にした小説を貸してくれたので読んだんですよぉ~。コレがまた…分厚い本で…1ページに小さい字で上段と下段に印刷されてる本でした。

最初は本の厚さと文字の小ささにビビっていたんですが、読んでいくうちにハマっていって、結構、楽しく読んだのを覚えています。

読んで数年してから『ホジュン~宮廷医官への道』というドラマがTV放送されて、それも見てたんです。今、またリメイクされて『ホジュン~伝説の心医~』というドラマが放送されてるみたいですね!…リメイク版は見てないけど、昔のは何回も見た覚えがあります。

実は、先日テレビのチャンネルを何気なくザッピングしていたら、昔のホジュンが放送されていて、僕が一番好きなシーンだったんですよねぇ~。

師匠のユ・ウィテが心医とはどういう医者かという事を息子に説明するシーン…

「神・声・工・巧 は経験をつめば誰でも到達できるが、それを順に成したとしても患者の痛みを共に感じる心がないなら、ありふれた医者だ…。医療は技術ではない。患者を思う心…、心医になれぬようなら医者とはいえない。」

というセリフ。

それと、弟子のホジュンにユ・ウィテが末期の胃ガンのの患者を託すシーンで…

世の中には医者が治せない病の方が多い。苦悩と挫折を経験すれば何か感じるだろう。医者は病に怖れを持ってもいけないが、安易にすべて治せると傲慢になってもダメだ…。

…と語るセリフ。

僕は医者ではなく鍼灸師ですが、このユ・ウィテのセリフは、病を治す者の心得…、とでもいいますか…。好きなんですよ…このセリフ。いつも心の片隅に留め置いている言葉なんです。

「病は気づき」に近いものを感じる

反省させると犯罪者になります

先日、『反省させると犯罪者になります』という本を読んだんです。

本のタイトルって人目に付くような…、人を引きつけるようなタイトルを付けるのが常套手段なんですが、この本もその類いかな…と思いながらも手に取って、まえ書きを読んでみたんです。(もうこの時点で術中にハマってると言えばハマってるんですが…· (^-^;) …(苦笑))

読んでみると合点がいく事ばかり…

なんでも、反省はその場しのぎの手段としか認知されず、いくら反省文を書かせたところで、反省すべき本人は上辺だけの上手な反省文を書く術を身につけるだけで、まったく何の役にも立っていないどころか、反省させ続けると本人の危険度というか、やってはいけない事に対する閾値が低くなると同時に、自分を抑圧する事が常となるので、気持ちが爆発しやすくなり再犯率が高まるとの事でした。

本当にその時にやるべき事は、反省させる事ではなく、なぜそういう行動をしたのか?…と、自分の内面と向き合わせると同時に、自分の内面の問題と対峙させ、自らマインドを再構築させる事らしんですよねぇ~。

何となくですが…コレって「病は気づきである…」と似てるような気がするんです。

病気を発症している事に気がつくというのではなく、病気になる事で自らの生活習慣や、人に対する態度を改めるターニングポイントとして『病』がある…。というような感じで「病は気づきである」という言葉が使われるんですが、本来、病気を治す時に一番必要な事は、患者さん自身の「気づき」だったりするんですよねぇ~。

再三再四、このブログで書いてる事ですが、どの病気にも程度というものがあります。なので重い状態だった場合、患者さん自身が病により「気づき」を感じて生活習慣を改めても手遅れな場合もありますが、軽い状態の場合は「気づく」事で良い方向に向かう事が多いんですよね!

僕は常々、医療が体を治すのではなく、体が自らの病気を治そうとしているのであって医療はサポートしてるだけだと考えています。なので病気を治す為には「気づき」が、とても重要なポイントになるんですよね!

しかも…早めに「気づく」事が大切なんです。
東洋医学で「未病を治す」という言葉があります。まだ病気になっていない前段階で、病気になるのを防ぐという事なんですよね!

病気になっていない前段階って何???と思われるかも知れませんが、簡単に言えば、肩や首のコリや体の疲れが病気の前段階と考えていいので、コリを取ったり、ほぐしたり、疲れを取る事がとても大事なんですよ!

話はだいぶズレちゃったけど、反省文を書かせて反省させるという行為は「ただ薬を飲んで症状を取ればそれでいい…」というような考え方と同じような気がするんですよねぇ~。

やはり、なぜ病気になったのか? なぜ肩が痛いのか? なぜ胃が痛いのか?…と言うことを患者さん自身が考えて「気づく」事で身体のベクトルが治る方向に向くので、サポートしている医療の効果も高まるんだと思うんですよね。

中庸

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どちらかというと、僕は患者さんと話しながら治療する方だと思うんですが、さすがに話したくないオーラを出してる患者さんに対しては、寡黙な鍼灸師を演じながら治療しております(苦笑)

先日、知り合いの鍼灸師の紹介で鍼灸師の先生が治療を受けに来られて…2回目の治療だったので、ある程度打ち解けて鍼灸の話や色々な事を話しながら治療をしていたんです。その中で『中庸』という話になり、結論として「中庸である為には色々な事を知っていないと、考えが偏りがちになるから、色々な事を知っておかなければいけない…」という事で意見が一致したんですよねぇ~。

中庸って「偏らない」っていう事で使われる事が多いんですが、時々、平均とか中間とか、真ん中という感じで捉えられて使われる事もあるみたいなんですけど、それはちょっと違うらしいんですよね…。

なので…何かを決める際に「偏りなく普通の感覚で物事を判断する。」…というのが中庸な考え方なんでしょうけど、この世の中、何か変化を起こさなければいけない時は中庸ではいられないのかも知れない…とも思うんです。

でも…急激な変化は必ず歪みを生みますから、本当は中庸な考えでマイナーチェンジを繰り返す方がいいんだけれど、もう崖っぷちで後が無い場合は急激な変化をせざるを得ない…。もしくは諦めなければいけない場合は中庸な考え方ではいられないと思うんです。

どちらかというと病院での投薬治療や手術は急激な変化を求める事に近いので、健康を維持するためには中庸な考えでマイナーチェンジを繰り返す方がいいから、出来るだけ鍼灸治療を日常生活に取り入れ、患者さん自身もセルフケアに努め、日々の疲れを解消していくのがベストだと思うんですよねぇ~。

” 流派 ”って何?

ホントに朝、布団から出るのが辛くなってきましたね!
今日で11月も終わり…
明日から本格的に…、否応なく…、年末がやってくる…そんな感じです。

今年はどんな年だったんだろうか?…暑かった。…自然災害が多かった。…相変わらず政治家が馬鹿っぽく見えた。(あっ!これは毎度の事か…· (^-^;) )

昨夜、風呂に入ってボォ~としてたら頭の中で「心意気は伝承するけど、技術はパーツなので技術の伝承は無い…」とするならば…· (^-^;) ” 流派 ”って何?…心意気を伝える集団?それとも自己顕示欲のあらわれ?… (´∀`;)  端から見てると流派に拘ると他が見えなくなる。…または他を批判し始める。そういう風潮がみてとれるんですよねぇ~。人を治療する場合、パースペクティブ的な視点といいますか…、多角的な視点で判断しないといけないので、一つ事に執着するのは、あまり好ましくないように思えるんですが、何かに属していると安心感を得られる事は間違いないでしょう…(苦笑)

「一つ事を極める事は一つ事に執着する事だ…」…と勘違いしちゃうと、視野が狭くなり流派に固執するようになるのかもしれませんねぇ~。でも個々で出来ることって知れますし、何か事を成す時は集団で動かないと、物事は動きませんし…。一長一短ですなぁ~。

先日、サンプルでもらったセイリンの5番3寸が意外と使いやすかったので4箱ほど買うてみました♪ 他の鍼と違ってちょっと値ははりますが、使い勝手がよさそうなので良しとしましょう!… ( ̄▽ ̄;)

インナーバランス(精神面や内臓のバランス)を整える

 

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頭が痛くて…
喉が痛くて…
胃が痛いんです。

…と、患者さんが訴えると、普通の人なら「頭痛薬と喉の薬と胃薬を飲めばいいじゃないの?」という考えになると思います。鍼灸師でも、この普通の考え方で治療してる鍼灸師の場合は、頭が痛いなら頭痛に効くツボ…。喉が痛いなら喉痛に効くツボ…。胃が痛いなら胃痛に効くツボに鍼やお灸をすると思います。

症状が軽く、身体の治癒力はしっかり働いてはいるけど、ここのところちょっと無理をしちゃって…頭痛が…とか、ちょっと胃が…という感じであれば、頭痛に頭痛薬、胃痛に胃薬、頭痛に効くツボ、喉痛に効くツボ、…という治療で治ってしまうものなので、それはそれで問題はないんです。

でも…慢性疲労みたいな感じで、若くても毎日の仕事や生活での疲労が取れず、体力が低下していたり…、歳を取るにつれ自己治癒力が低下してしまっている人が「頭が痛くて…喉も痛くて…胃も痛いんです」という症状になった場合、各症状別に薬を処方されると最低でも頭痛薬、風邪薬、胃薬、と3種類の薬を飲まなければいけなくなっちゃいます。…もしも、その患者さんの血圧が高かったりしたら血圧の薬もプラスされますし、血液をサラサラにする薬を常に飲まれている方も多いですよね!

特に現代医学の薬は症状を即座に取る側面が強い分、長期間服用すると諸刃の剣的な副作用が出ることも多いので、体力が低下してる方は、多くの薬を飲むことを躊躇されている方も多いと思うんです。

東洋医学や漢方や鍼灸の考え方では、なぜ頭痛や喉痛や胃痛が起こっているのか?という事に重きを置いて鍼灸の治療をしたり漢方薬を処方したりするものなんですよねぇ~。

頭痛や喉痛や胃痛などの症状は身体が発しているサインであり、インナーバランス(精神面や内臓のバランス)を整える事で症状を取り去り治していきます。(先日読んだ『知識ゼロからの薬膳入門』という本で、異病同治や同病異治がインナーバランスという言葉で説明されていて、とても分かりやすかったので、今からはインナーバランスという言葉を使いますね ♪ )

漢方薬は基本的にインナーバランスを整えるためのものなので、症状が違うのに同じ薬を処方されたり、症状が同じなのに隣の人と違う薬を処方されたりするものなんですよ。ですから、漢方医が漢方薬を処方する場合は、現代医学の薬のように症状別に漢方薬が処方され、種類が違う多くの漢方薬を飲まなければいけないという事はないと思います。(ただ症状の変化により処方が変わることは多いと思いますけどね…。)

鍼灸もインナーバランスを整える事に重きをおく治療なので、患者さんからすれば「頭が痛いのに、なんでお腹に鍼をするの?」とか、不思議がられる事も多いとは思いますが、これってインナーバランス(精神面や内臓のバランス)を整えているんですよねぇ~。

ただ、インナーバランスは漢方薬や鍼灸治療で、すぐに変化を起こせるものではないんです。インナーバランスに変化をもたらす一番のファクターは、患者さん自身の生活パターンの改善だったり、食事の改善だったりするんですよぉ~。「うわぁ~それが出来てりゃ~苦労しないよ!( ̄▽ ̄;)」って苦笑いしてる人も多いかもしれませんが…(;^△^)漢方薬も鍼灸治療も健康への道筋をサポートして誘う役割しか出来ないので、健康への道を歩み出すのは患者さんの身体自身なんですよねぇ~。

そこを十分理解して、治療の選択をしないと「あの病院に行ったけどダメだった!!」「あの鍼灸院に行ったけどダメだった!」「あの薬を飲んだけどダメだった!」と、負のスパイラルに陥ってしまう事になるんですよね!

『知識ゼロからの薬膳入門』という本

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『免疫力があなたを殺す』という本を買ったときに、一緒に買ったのが『知識ゼロからの薬膳入門』という本。
『読む漢方薬』『免疫力があなたを殺す』と同じ作者の本なんですが、なんだか…村上さんの文章って書き方に暖かみがあるというか、引き込まれる感じなんですよねぇ~。

「安全を守る為に大切なのは身体に良い食べ物を食べる事ではなく、身体に合っていないものを避けるという考えが大切…」

…という事が書いてあり、読んだ僕は激しくうなずく…(゜゜)(。。)

僕も、仕事柄、頭が痛い…。腰が痛い…。身体がだるい…。という訴えに対して、痛みを取る事よりも、なぜ痛むのかを考えるべきだと思っているんです。

あっ!そうそう!この本に中で、インナーバランスという言葉を使って「異病同治・同病異治」を分かりやすく解説してくれてました。今、鍼灸学校に通ってる学生さんは、この本を読んだ方がいいんじゃないかな?「異病同治・同病異治」の理解が深まるよ!

「身体に良い作用よりも、悪い作用の方が強く早く出やすいから、悪い習慣がある場合は一方で良いことをしてバランスを取るよりも、悪い習慣をスパッリやめてしまう方がいい…」

…って書いてありました。臨床をしてると、これって凄く感じますねぇ~!コレに対しても激しく同意です!その通~~~~り!(゚ェ゚(。_。(゚ェ゚(。_。*)コクコク

「気」についての話をしましょう…

気,鍼灸

「気」…。

鍼灸は「気」の医学でもあると言えるんですが、この「気」という代物…、「気っていったい何ですか?」と問うても、「元気…とか、空気とか…、僕らの周りにはいっぱい「気」が存在してるじゃないですか!」…と、なんとなく歯切れが悪い感じで、分かったような…分かっていないような返答しかされなかったイメージがあるんですが、確かに「気」を説明しようとすると、「あっ!コレですよ!」とは答えにくい代物ではあります。

鍼灸や東洋医学と「気」って切っても切れない関係と言うか、「気」を理解してないと鍼灸の良さは発揮できないと思うので、時々、問診や治療中の雑談で、患者さんに「気」の話をしようとすると、「なんか…怪しい話をし始めたぞ!」と警戒されたり…(苦笑)、「あぁ~…あの気功で師匠が弟子に触れずにハッ!って飛ばしちゃうやつでしょ!」と真剣に話を聞いてくれなくなるので、極力「気」という言葉を使わずに東洋医学的に診た患者さんの身体の状態を説明するようにしているんです。

でも…やはり「気」という言葉を使った方が、話も早く終わるので、僕が「気」という言葉を使って説明する時には必ず「気はエネルギーだと考えてください!気を感じたり見えたりするという特殊な能力?を持った人は時々いたりしますが、常識的に考えて、僕を含め…「気」は一般人には見えないものですし、感じる事もありません。エネルギーも見えたり感じたりする人はいないけど、ジュールとか身近なところだとカロリーとか数値化されてたりしますよね!気=エネルギーだと考えると分かりやすいと思うんですけど…」と一言、付け加えてます。

…ん?待てよ…????(-“-)????
エネルギーを数値化出来るならば「気」も数値化できていいんじゃない?

エネルギーを証明した人って誰だ?
…って思ったので、軽くググってみると19世紀頃から色々な人が色々な事を言い始め、アインシュタインが「すべてはエネルギーで成り立っている」と  E=mc²  という数式でエネルギーと質量の関係を証明した…とある。

アインシュタインかぁ~、あの、あっかんべ~のオジサンね!…確か福岡にも来たことあるって、誰かが言ってたっけ…物理学かぁ~…難しそうだな…

わずかな質量のものでも膨大なエネルギーを秘めている…と証明した式が E=mc² らしい… ”o(-_-;*)

別な解説を見ると「物質という言葉の中には「物=見えるもの」と「質=見えないもの」のが含まれている」…とある。

この辺までは理解できるのだけれども…、後の解説を読んでも難しすぎて…正直…わからん!…  ┐(´Д`)┌
数値化云々に関しては、ここまでが僕にとっての限界なのかもしれません。

でも、まぁ~エネルギーは存在するものですし、昔の人はエネルギーを「気」という言葉を使って表現していたと考えると、決して「気」は怪しいものではないと考えて良いと思います。

奔豚病・梅核気に刺絡療法

刺絡

奔豚病(ほんとんびょう)とは、お臍のあたりからドキドキが駆け上がってきて、咽を通り過ぎて最後に顔がカーッと熱くなるような症状で、現代医学の解釈ではパニック障害の障害の症状の一つとなってます。

梅核気(ばいかくき)は、喉に引っかかるような違和感のある状態で、吐こうとしても飲み込もうとしても違和感が取れず、梅の種が喉に詰まった感じに似ているから、梅核気という名が付いたと言われています。現代医学ではヒステリー症状の一つと考えているみたいですね…。

東洋医学的では、どちらも気の上逆で起こるとされています。「気」というのは、エネルギーと考えていいと思うんですが、普段は頭からお腹に向けて流れているエネルギーが、お腹から頭に向けて逆に流れてしまう事で起こる症状と考えられています。

漢方薬では半夏厚朴湯など、気を降ろす効果がある薬を使うんですが、気が上に上がりがちな人は足が冷えているので、通常、鍼灸治療の場合は足を温め、気が集まるお腹周辺を鍼と灸で整えて対応します。

先日、半年前位から色々な症状で治療させて頂いてる男性の患者さんが、梅核気のような症状を訴えられていたので、お腹を整える治療に加え、胸骨及び不容穴へ皮膚刺絡をしたんですが、治療後の直後効果がすこぶる良かったみたいで、恍惚な表情を浮かべて帰って行かれました。この患者さんの場合は、時々背中や肩に皮膚刺絡をしているので、刺絡に対する理解があったから、胸骨周辺や不容穴に皮膚刺絡が出来たと思いますねぇ~。

基本的には奔豚病や梅核気は女性に多いとされていますが、男性でも気の上逆は起こります。

患者さんが女性の場合、男性の治療者だと場所が場所だけに胸骨及び不容穴へ皮膚刺絡はなかなか、容易くは出来ませんが、女性の治療者で刺絡治療を取り入れている人なら、女性患者さんへの胸骨及び不容穴の皮膚刺絡が出来ると思います。

注意点としては、皮膚が薄い箇所に皮膚刺絡する場合は、軽めに吸角をかけないと痕が残りやすくなる事を考慮しないといけない事と、痕は必ず消えるけれども患者さんの体質や皮膚刺絡をする箇所によっては痕が消えるのに1ヶ月以上かかる事があるという事を、患者さんに事前に説明して承諾を得た方がいいと思いますねぇ~。

でも…奔豚病や梅核気への皮膚刺絡…。これは使えるなぁ~。

16年目のハナタレ小僧からの提案…♪

解剖学的アプローチ,東洋医学的アプローチ,

福岡市は市内中心部で、お猿さんが西へ東へ?北へ南へ?…と、色んな所に出没しているそうな…。

話は変わって…

何年前からかな…?ちょっと気がついた事があって…備忘録的な感じで書くことにします。

臨床をやり始めて16年目なんですが、経絡とかツボを治療のポイントにして東洋医学的思考で治療しても、鍼灸治療が効く症状もあれば効かない症状もあり、解剖学的に筋肉の付着部や筋肉のコリを取っても、鍼灸治療が効く症状もあれば効かない症状もあるんですよねぇ~。

臨床をやり始めた頃は、患者さんの症状が取れない時は、自分に治す腕が無いからだろうな…と思って、自己研鑽に努めれば、いずれクリアー出来る事柄だと思っていたんですが、7~8年前くらいからでしょうか…、あることに気が付いたんですよね。

体調が悪くなる原因として大まかに2つに分類出来ると思うんですよ!

一つは身体の器官のどこかが物質的や物理的に損傷を受けたり、筋肉のコリなど器質的な損傷で起こる症状。二つ目は精神的なストレスにより身体の不具合を訴える症状。

ここで押さえておきたいのは、誰でもストレスを抱えているという事なんですよね!なので器質的な損傷のみの患者さんとか、精神的なストレスのみの患者さんはいないという考えの上で、問診をする時に「この患者さんは器質的な割合が何%で、ストレス的な割合が何%なんだろう?」って考えます。

全てというわけではありませんが、僕の経験上、器質的な割合が高い患者さんには解剖学的なアプローチで治療した方が良い結果が得られ、ストレス的な割合が高い場合は経絡とか東洋医学的な思考でのアプローチの方がイイ結果が得られるように思えるんです。

もちろん、心身一如ですから、心が治ると身体も治り、身体が治ると心も治るものなんですが、一つの治療法をゴリ押しするのではなく、ファーストチョイス的な治療方針の選択をする場合、考え方としてストレスに対する経絡・東洋医学的アプローチと、器質的疾患に対する解剖学的アプローチを使い分けることで、僕自身の治療効果が上がったように思うんですよねぇ~。

僕は、まだ臨床経験16年目。…とある芸事の世界だと10年20年はハナタレ小僧なのだそうです。そんな臨床経験16年目のハナタレ小僧から、鍼灸師に成り立ての人や、鍼灸師を目指している学生さんにへの何かのヒントになればいいかなと思ってブログに書いてみました。

よかったら、頭の片隅にでもとめおいて、臨床で試してみて下さい。