はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

092-407-7746


腹診

お腹を整える。

明智光秀,レビー小体

昔の東洋医学や鍼灸関係の本を読んでいると、必ず「肚を整える…」というような事が書いてあります。

腹?…肚?

簡単に言えば「腹」は常用漢字で「肚」は常用漢字では無い…。ただそれだけの違いなんですが、肚は心の中の事も含んでいて、「色々あるが肚に収めて水に流す…」というような時に「肚」という漢字を使いますし、胃腸の事も「肚」なんですよねぇ~。

先日、友人が「TVでやってたんだけど明智光秀って、レビー小体型の認知症だったっていう仮説があるらしいよ!」と教えてくれて、「へぇ~」って思った事がありました。友人が言うには、信長が家康を招いた時に接待役の光秀が出した、なれ寿司の臭いに、あれだけ気配りに秀でた光秀が気づいてなかったとしたら、レビー小体型認知症特有の臭覚障害があったのでは?という事と、戦勝祈願をした神社で、おみくじを何度も引いた逸話は、視覚の空間認知障害があったのでは?…とか、チマキを包んである笹を外さずに食べた記録に関しては、脳の処理能力の低下なのでは?という話でした。

それと、光秀は本能寺の変を起こす6年前に「風痢」という、今で言うウイルス性の腸炎のような病を患い生死をさまよった事があるらしく、専門医の話だと、レビー小体は腸で形成され、腸から神経を上がって行って脊髄に入って、中枢に至る可能性が高いらしいんですゎ!

色々な状況証拠から推察するに、光秀はレビー小体型の認知症だったのでは?という話なんです。

なるほどなぁ~…

一昨年に義父がレビー小体型の認知症で亡くなったので、アルツハイマー型とレビー小体型の認知症の違いは知ってましたし、確かに…、義父の視覚の空間認知障害や、幻視や、脳の処理能力の低下していた姿を思い出すと、光秀がレビー小体型の認知症という仮説も頷けます。

しかし…レビー小体が腸で形成されている可能性が高いって事は知りませんでしたねぇ~。

昔のお医者さんは、こんな事までは知る術も無かったでしょうに、「肚を整える…」という事を基本に治療していた歴史をみると「凄いなぁ~」って思っちゃいます。

腹をととのえる

腹診

鍼灸の専門学校に通っていた頃、…学生の頃にしかできない特権で、お金と時間が許す限り、色々な鍼灸の流派の勉強会に行っていました。卒業して鍼灸師になっても勉強会には行けるんですが、仕事も忙しくなるし、なにかと学生の方が融通がきくんですよねぇ~。

で…、色々な勉強会で先生方が必ず言う事は 「おなかを整える」 っていう事なんですよ!

日本は腹診と言って、お腹を診て身体の状態を把握する診察法が漢方医によって発達したので、それが連綿と受け継がれて、今に至っているわけなんですが、僕が学生だった当時は 「なぜお腹なのか?」 って疑問に思ってました。

…まぁ~お腹の状態が良くなれば、お通じも良くなるし…、消化がイイに越したことはないしな…、と、当時はその程度の理解でしかなかったんですが、後々、人の治療をし始めて、お腹を整える重要性に気が付いたんですよね!

それは…『お腹を整える=免疫力アップ』

どの資料にも 「近年…」 としか書いてないけど、腸と免疫の関係って、いつ頃から誰が言い出したんでしょうねぇ?
僕が学生の頃は 「免疫関係の細胞は骨髄で生まれて胸腺で分化する」 って教わった覚えがありますが、今では 「造血器官(おおよそ胸骨や腸骨) で血液が作られ、胸腺でリンパ球やT細胞が育てられ、腸で免疫細胞が訓練される」 というのが常識になっています。

簡単に言えば、骨髄で免疫細胞が作られ、胸腺で免疫細胞達が座学みたいな感じで色々な事を学び、腸で実地訓練をする。…こんな感じなんでしょうねぇ~。

身体にとって免疫力は不可欠なものですし、今、流行っているインフルエンザや、花粉症などのアレルギー疾患とか、自己免疫疾患などなど…免疫を整える事で抑えれる症状は数知れません…。

腹診をしていた江戸時代の漢方医達が免疫の事も考慮した上で 「おなかを整える」 と言っていたかどうかは定かではありませんが、お腹の状態を把握し整えることで 「身体が変わる」 と感じていたのは確かでしょう。

腸の状態が悪くなれば、免疫細胞の実地訓練が上手く行えないわけですから 「おなかを整える」 って重要な事ですよね!例えば、いくら座学で知識を持っている免疫細胞ても、実地訓練が行われないと、頭デッカチで現場に赴くわけですから、その状態で、いざ現場に出た時にパニクってしまって、攻撃しなくていい細胞を攻撃してしまう…。これが所謂、自己免疫疾患なんですよね!だからお腹を整える必要性があるわけなんです。

鍼灸でお腹を整える方法としては、消化器系の不具合は背中や腰、お腹の皮膚表面にツボの反応として現れますので、そこに鍼や灸でアプローチして消化器系の不具合を治していきます。

しかしながら、一番重要なポイントとしては患者さん御自身の食事の改善や生活パターンの改善なので、規則正しい生活や食物繊維を多く摂るようにする事が大事です。どんな素晴らしいお医者さんよりも、どんなに高価な薬よりも、生活パターンの改善が身体を治す一番優れたのお医者さんですし、食事生活の改善が一番優れた薬なんですよねぇ~。