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弁証論治

弁証論治=考える事

弁証論治

先週の日曜日、鍼灸学校の校友会(卒業生を対象とした講習会)で李世珍さんのお孫さんの李揚さんの講演を聞いたんですが、中医学(中国医学じゃなくて中医学ね!…)って広める事を前提に作り上げられているから、理屈とスジは通っていることが多いなぁ~と感じる反面、臨床上「それだけでは解決出来ない事の方が多いんだけどな…」…と正論を説く中医学に対して牙城を崩したくなる性分の僕…(苦笑)

でも、互いに相手の悪い所を言い合っていてもラチがあかないので、ここは互いに改善策を出し合うことで前に進んだ方が良いと思うんですよね!僕からの提案なんですが学生さん達に弁証論治を教える時、教え方を変えた方がいいんじゃないでしょうかね?

弁証論治って僕らの世代は学生時代から教わってますが、イメージ的には…例えとして(肝風内動)とか(肺気上逆)とか…四文字熟語探しのイメージが強いので多分、習っていても運用しずらいと言うのが本音じゃないかと思うんですよね!

でも僕らは結局の所、患者さんと向き合う時、症状を聞いたり、身体の状態を探ったりして、なぜこの症状が出ているのかを考えてるはずなんですよね。で…色々と知識や経験を踏まえた上で治療ポイントを決めて鍼やお灸をする。これって結局は自分なりの弁証論治をしているという事なんですよね。本や教科書に、あたかもコレが正解です!と言わんばかりに四文字熟語が書かれてますが、なにも本に書いてあるだけが正解ではないと思うんです。ただ「知識や経験が浅い人は情報量が少ないので、症状を治す事が出来ないかもしれないから色々と勉強しましょう!」…でいいと思うんですよ。

「弁証論治=中医学」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、日本の後世方派の元祖である曲直道三も「察証弁治」という治療システムをとりいれてますし、この際だから中医学だの和方だのの壁を取っ払って「弁証論治っていうのは治療の行程を考える事なんだ…」という事で、学生さん達に教えた方が分かりやすいと思うんですよねぇ~。

なんか「弁証論治」って言葉…肩苦しくって…敬遠しちゃうんですよねぇ~。

まじめな事を書いたら、疲れたから…風呂に入りたくなってきたぁ~。
温泉に入りたいなぁ~~ばばんばばんばんばん~♪

こういう事なんですよねぇ!

腎虚,血虚,風寒湿,

痛みが起こる三本柱とでもいいますか…この三本柱のトータルが100%になると痛みを発症する。

1本目の柱は「加齢による腎虚」いわゆる老化です。これにより瘀血や血虚が生まれ血流やリンパの流れに不具合が起こり神経伝導の障害が現れる。

2本目の柱は「運動負荷による血虚」これまたいわゆる過労ですね!酸素消費量の増加による相対的な血虚…。

3本目の柱は「風寒湿」これは気候・季節の変動です。季節の変わり目によく体調を壊す人が多いですが、体が外気に対応出来なくなっているとこの影響を受けやすくなります。

例えば老人の方だと1本目の「加齢による腎虚」が80% 「運動負荷による血虚」が10% 「風寒湿」が10% …これで100%となり痛みが出現するんですね!これが「加齢による腎虚」が80% 「運動負荷による血虚」が5% 「風寒湿」が5% だったら90%なので、なんとなく体調は悪いが、まぁ~ボチボチやってます。という感じで生活は出来るわけです。

なので僕らは勿論、痛みを取る事も仕事の内ですが、出来るだけ割合が100%にならないように鍼やお灸を使ってお手伝いしてるんですね!

若い人の場合は運動負荷によるものがパーセンテージの割合を占めている事が多いでしょうが、人の体は皆一様ではないので、若くても腎虚の人もいますから、色々なパターンがあるんでしょう!

今、自分の体がどういう状況なのか?「加齢による腎虚」が○○% 「運動負荷による血虚」が○○% 「風寒湿」が○○% と把握する事が健やかな生活をする上で重要な事だと思います。

珍しく、鍼灸師っぽいマジメな事を書いてしまいました。まだ昨日の酒が残っているのかな?(笑)

真実はいつもひとつ!…とは限らない。

名探偵コナンの決めセリフ「真実はいつもひとつ!」…でもね、そうとは限らないなぁ~って事、多くありませんか?
東洋医学的に物を考えると「一つじゃないよねぇ~」って思えちゃうんです。
「東洋医学でも弁証論治(原因を絞り込む中医学的方法)があるじゃないか!」…という意見もありますが、弁証論治は「真実はいつもひとつ!」というほど突き詰めていないように思えるんですよね~。なんて言いますか…飛行機で着陸はせずに着陸態勢に入ったくらいで、決定付けてるように思えます。

例えば病気の原因…ドラマ“ドクター・ハウス”などでは、ハウス先生と、スタッフが難病の原因を探り、答えを導き出す。いわゆるカンファレンス形式で物語りが進んでいきます。全ての病気がこのように原因がハッキリわかればいいのでしょうが、実際はそうでは無いのが現状だと思います。よく西洋医学は細かい所(例えとして森の中の特定の葉っぱの組織…)に着眼点を置き、東洋医学は森全体を見回し、全体の調和に注目する。というような事を言われますが、やはり色々な原因が積み重なって起きるのが病であるように思えます。本来ならば細かく見る西洋医学と全体の調和を重視する東洋医学のいいとこ取りが望ましいとは思うのですが、保険の事とか医学界の力関係を考えれば現状では難しいことなのかなぁ~と思います。

病に関しては「真実はいつもひとつ!…とは限らない。」
おあとがよろしいようで…

弁証論治,鍼灸治療