はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

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03月

なるほどなぁ~!

逆子,お灸,福岡

はりきゅう ふくた のホームページの「逆子」のページに東洋医学の解説を入れようと、色々と資料を読んでいたんですが「へ~!」と感じる事がテンコ盛りでした!

僕が鍼灸学校の学生だった15~16年前、学校でも「逆子は至陰、三陰交のお灸で治りますよ!」という事を授業で教えてもらったし、なぜ至陰というツボへのお灸が逆子に効くのか?という事に関しても至陰のお灸は臍動脈や子宮動脈の血管抵抗が低下して子宮の緊張を和らげるという事も本を読んで学んだわけなんですが、時々、古い本などに堕胎の際に使うとか、鍼やお灸をやってはいけない禁鍼穴・禁灸穴とも書かれていたりして、学生の頃から正直言って「いいの?悪いの?…どっちなんだ?」と思ってたんですよねぇ~。

で……、今回、まず……いつから逆子への治療として至陰や三陰交のお灸をやり始めたのか?って調べてみたら石野信安先生という産婦人科の先生の名前が浮上してきました。この石野先生の『女性の一生と漢方』という本…以前、読んだ事があるのと、僕の父が以前、新宿の病院で石野先生に鍼を教えてもらった事があるとい話を聞いた事があるので、おっ!石野先生!ここで登場かぁ~!と資料を眺めていたら、結局のところ現在、一般的な治療として逆子に対して至陰や三陰交にお灸をするようになったのは昭和25年に石野先生が『異常胎位に対する三陰交施灸の影響』という論文を東洋医学会誌に投稿したのをきっかけに三陰交・至陰のお灸治療が一般の人へ広まったのが始まりのようですね!

鍼灸師の深谷伊三郎先生の本『お灸で病気を治した話』の中の「胎児の位置異常と灸」という項目では古典の『鍼灸説約』『名家灸選』『図翼』に至陰への灸を指示している事を紹介されてますし、石野先生の論文も紹介されていて、深谷先生も「古来から妊娠禁灸穴とされている三陰交施灸で副作用があるどころか、異常胎位の矯正や安産にまで良好な結果をもたらすことに注目したい。」と書かれてます。至陰や三陰交への治療は鍼灸師は治療法として古典を読んで知っていたけど、「やっちゃダメ!って言う人もいるし、やったら効くよ!って言う人もいるし…」そんな感じだったんでしょうねぇ~。

もともと、至陰穴は分娩の時に逆子で出てきた時、至陰にお灸をする事で分娩をスムーズに行うようにするツボであったらしいんですよ!

「鰯の頭も信心から…」という諺がありますが、昔の本に書いてあるからと言って、それを鵜呑みにしてしまうと前に進めなくなる…という事の良い例のような気がします。よく僕が話す話ですが、立川談志さんの落語のマクラで「昔の人は偉い!凄い!って言うけど、昔の人は飛行機も作れなかったし、空も飛べなかったでしょ!現代人は飛行機を作って空を飛ぶわけだから…私は今の人の方が凄いと思うねぇ~」って言うネタがあるんですが、まったくもって至陰と三陰交のお灸はこの例えにピッタリ当てはまるものだと思います。

そう言えば、去年の今頃、京都であった不妊鍼灸ネットワークっていう勉強会の公開講座に行った時にその勉強会を主催している中村先生が「血行など環境を整え子宮の状態を良くしてあげるためにやっている鍼灸治療なのに、妊娠したらやっちゃダメって変でしょ?」って言ってましたけど、まったくもってその通りなんですよねぇ~!

先人の知恵や古典の本に書いてある事は、確かに宝物ではあるし、大事な事ではあるのだけれども、当時では分からなかった事…、今となっては正しくない事…、想像で書かれている事もあるという事を踏まえた上で読まないと、何でも信じちゃったらダメなんですよねぇ~

話が脱線しちゃいました…

明治の頃から比べると現在は妊産婦の死亡率って凄く低くなっているんですよね!これはやはり産科医の技術の向上が要因だと思われるのですが、この産婦人科医の石野先生が昭和25年に至陰・三陰交のお灸を推奨して、それ以降、至陰・三陰交のお灸治療が定着した事も妊産婦死亡率低下の一翼を担っていると思われます。

なるほどなぁ~!

maca

ちょいと鍼灸関係で調べ物をしようと何冊か本を斜め読みしていたら『なぜ運動器疾患以外の鍼灸治療が軽視されてきたのか』というお題目に目が止まり、読んで見るとオモロイ!
何となくは感じ取ってた事ではあるんですが、明確に文章にされていると分かりやすい!なるほど!なるほど!

戦後、日本人の健康観の変化かぁ~!「…昔だったら適当に我慢してツバでも付けときゃ治るって言われていたものも、今はその痛みを何とか軽くしたい!と思うようになり、また薬や湿布を入手しやすい環境が整っているので、湿布や薬を飲みながら生活するのが当たり前になってきてる」…なるほどねぇ~!今までは治療対象とされていなかった痛みも、現代人は放ってはおけなくなり、治療を求める人が増えていったらしいんです。戦後のある時期までは病気とみなされるほどではない肩コリや腰痛などは西洋医学の病院では相手にされていなかったらしいんですね。(当時、西洋医学は「生き死に」に関係しているものを相手にする医学とされていたようです)なので西洋医学が積極的に取り組もうとしなかった疾患の多くを鍼灸が担うようになってきたらしんですわ!

あと面白かったのが『戦後の鍼灸科学化の追及』という項目。戦後、科学的ではないという理由から鍼灸がGHQによって廃止されようとした事が大きなキッカケになって鍼灸の科学化を追及する人達が増えたという事は知っていたけど、1910年代に日本の制度を持ち込まれた韓国でも1945年以降にはGHQによって鍼灸・按摩が廃止されようとした事実があるらしく、やはり占領軍は日本を支えた文化的・経済的基盤を一掃したかったという事も考えられるので「非科学的」という表向きな理由を前面に押し出したと思われる…との事。これに関しては以前、読んだ本で『WGIP』の本を読んだ事があるので「さもありなん!」って感じです。

まぁ~科学的なのも大事だけど、もっと大事なものも沢山あるはずなんだよなぁ~!

どうやって鍼灸治療で免疫力を上げるのか?

免疫力,鍼灸,バランス

先日、患者さんから「鍼でカゼがなおるんですかぁ~????何かカゼの菌みたいなのを刺すんですか???(笑)」と素朴な疑問を投げつけられたので、どうやって鍼灸治療で免疫力を上げるのかって言う事を簡単に説明しますね!

少しでも東洋医学や鍼灸治療に関して理解がある人ならそんな事はないと思いますが、東洋医学や鍼灸治療に縁遠い人は「鍼を刺すくらいで…、とか灸をするくらいで治るわけ無いじゃん!鍼灸って肩こりや腰痛を治すだけのモノでしょ!!」って誤解してる人も多いんじゃないでしょうか?

僕がいつも患者さんに説明してる事なんですが、基本的に病気や体の不具合を治しているのは、薬や鍼灸じゃなく、皆さんの体自身が…体の不具合を治そうとしてるんですよね!でも体に治す力が無い場合、体の背中を後押ししてあげるように薬や鍼灸で体が治そうとしているのを手伝ってあげる。この考え方は現代医学でも変わりません。例えは悪いですが、生きる力が無くなってる人には何を施してもダメなんですよね!少しでも体に生きる力が残っていれば元気になる可能性が残っている。その可能性に望みをかけて手助けするのが医療だと僕は考えます。

鍼灸治療でどのように免疫をあげるのかというと、まずは体をニュートラルな状態に戻してやる。ニュートラルの状態というのは肩や首や背中や腰にコリなどがなく、体が免疫力を高めるのに何も障害が無い状態を作ってあげる。そのために経絡の走行やツボの効能を考慮し、ツボの選択をして鍼とお灸を使いコリを取る事で免疫を上げるというか…身体を良いあんばいに戻してあげるんですよね!要はバランスを取ってあげるって感じです。

鍼やお灸でウイルスや菌を刺したり焼いたり…(笑)っていうのじゃなくて、体をメンテナンスする事で間接的に病気を治すという事なんですね!

※顔面神経麻痺のページに東洋医学的に顔面神経麻痺を解説する文章を書き加えた際に、思いついた文章を抜萃しています。http://harifuku.com/?page_id=6294

東洋医学のフィルターを通して…

東洋医学,鍼灸

現代医学の優れている所と言えば、緊急的な疾患に対応出来る事。細かい分析が出来る事。データを数値化して今後の病の進行具合を分かりやすく説明出来る事。他にも例を上げればキリなく「○○○○出来る事…」と優れている面をいろいろと強調できると思います。
何も考えずに列挙している優れている事を見れば、これ(現代医学)さえあればパーフェクトだとも思えてきたりもしますよねぇ~。

でも病院に行って検査したけど、「お医者さんからは検査数値に異常が無いと言われるんだけど…」と、体の不調は改善せずに「鍼灸って熱くて… 痛そうで… 怖いんだけど… 」とワラをも掴む感じ…(切腹覚悟)で鍼灸院を訪れる患者さんがいるって事は、いくら細かな検査結果を数値化が出来ても、病のひな形とでも言いますか、ある病気の型枠に当てはまる数値が現れない限り、分かりやすく説明も出来ない。…パーフェクトでは無いという事だと思うんですよねぇ~。

東洋医学は…というか、漢方薬の場合は数値化は可能ですが、特に鍼灸の場合、刺激量など数値で表現するのは難しいですしね…。現代医学のように検査結果を数値化する事はできません。やはり東洋医学の優れている所は経験医学とでも言いますか、2000年以上前から「あ~でもない!こ~でもない!」と試行錯誤して作り上げられたものなので、緊急を要する外科的疾患以外のモノ全てを網羅できる事だと思います。しかしながら、今の世の中みたいに、パソコンも無ければ、印刷技術も無かった時代から面々と受け継がれてきているものなので、色んな人が色々な考え方を付け加えたり、削ったりして伝わってきてるものでもあります。なので、理解しにくい部分も数多くあるから、1+1=2…的な、明快で分かりやすい現代医学を信奉されてる方には「分かり辛い!怪しい!…医学じゃ無い!」と敬遠しちゃうんでしょうねぇ~。でも「パーフェクトじゃ無い」と全否定してしまうのではなく、現代医学と東洋医学… それぞれ優れている所は、お互いを利用し合うべきだと思うんですよね。(まぁ~今さら言う事では無いんですが…)理想としては現代医学の検査データの数値を東洋医学的な考えを織り交ぜながら東洋医学のフィルターを通して治療をするのが、僕らのあるべき姿なのかなぁ~と思うんですよ!

まぁ~僕は鍼灸師なので、最終的には東洋医学的思考で鍼とお灸を使いどこまで出来るのか?という所が腕の善し悪しの指標になると思うんですよね!お医者さんの指示で鍼灸治療したりとか…、現代医学の検査数値だけを崇め奉るだけなら、僕ら必要ないわけで…(苦笑)