はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

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02月

Bluesと鍼灸

ブルース,鍼灸

「まだ聴いてないでしょ?」と音楽好きのTさんが治療を受けに来られた時に持って来てくれたCD…内田勘太郎さんの『DEEP BOTTLE NECK GUITAR』というアルバム。

Tさんが「聴きながら治療する?」と言われたのでお言葉に甘えてBGM代わりに、このアルバムを聴きながら治療したんですが、なんか…聴いていてブルースのカッコ良さと奥深さを感じるとともに…、ブルースの難しさ?というか一般受けしないであろうブルースの宿命みたいなものを感じたんですよねぇ~。

僕が「ブルース」という言葉を初めて聞いたのは子供の頃に父親が聴いていた、内山田洋とクールファイブの ♪中之島ブルース♪ とか、淡谷のり子の ♪別れのブルース♪ とか…所謂、歌謡曲ですけど言葉として「ブルース」という響きを認識したのはコレが初めてですかねぇ~。子供の頃は「これがブルースなのかぁ~」って勘違いからのスタートでした~(笑)

17~18歳の頃にエリック・クラプトンを聴くようになってからブルースって、ど~も前川清や淡谷のり子が歌ってるのとは別モンだったんだなぁ~って認識し始めて「クラプトンが聴いて育ったブルースってどんな曲だろう?」と思い始め、色々とルーツを探り始めて初めてホンマモンのブルーを聴くようになったんですが、カッコイイのは分かるんだけど「どうやってギターを弾いてるのかさっぱりわからん!」…これが最初にホンマモンのブルースを聴いたときの印象でしたねぇ~。(当時、オープンチューニングの存在すら知りませんでしたから…(苦笑))なので「ブルース=聴くもの」で自分で弾けるような簡単なモノではない…って最初に思ったもんで、いまだにスライドギターが弾けないんでしょうねぇ~。僕みたいな人…多いんじゃないかな?

ブルースって「渋い」とか「カッコイイ」って感じる人は多いと思うんですよねぇ~。「ブルース?…カッコ悪い…」…なんて思う人っていないんじゃないかな?でもヒットチャートでブルースが流れることはなく、お茶の間やドライブのBGMでブルースを聴く人はブルース好きのマニアックな人っていう図式が定着してるように思うんですよねぇ~。

ブルース好きとしては、なんとか…そこんとこ…脱却できないものかねぇ~って思うんですが…。やはりブルースという音楽が生まれたルーツというか生まれ持った宿命のようなもの…悲しみとか、孤独とか、憂いとか、悲哀とか…一言では解決出来ないものを歌い上げるものだと思うので、コレはこれとして人の心の片隅にしまっておきたい大事な宝箱?パンドラの箱?みたいなモノがブルースなのかもしれませんなぁ~。むやみやたらと人前でさらすモノではなく、わかる人達だけが集まって聴く音楽…。そういうモノなのかも知れません。

一般受けしないという側面から見ると鍼灸とブルースって似てるかも…(苦笑)
東洋医学で使う五行で考えるとブルースって悲しみや憂いだから大腸や肺、脾胃と関係してくるのかも知れませんねぇ~。

同調現象…其の二の巻

プラセボ,プラシーボ,鍼灸

先日 “同調” というタイトルで、過去に鍼灸の勉強会で経験した事やバンド練習で体感した同調現象らしきモノを紹介して、Youtubeで大量のメトロノームを使って行っている同期現象の実験映像を貼り付けていたんですが、昨日、風呂に入っている時に “同調現象” について「そう言えば…コレも同調現象の1つだよなぁ~」思いついた事があったので追記しようと思いますね!

ひと昔前に「KYだよねぇ~」と空気が読めないという意味で使われていた言葉がありますが「空気を読む=同調する」という事でもあると思うんですよねぇ~。数年前に読んだ『「空気」の研究』山本七平(著)にも、このような事が書いてあったように記憶してますが、これを機にもう一度読みなおしてみようかな…。

で…、風呂に入っている時に思いついた事なんですが…プラセボ効果(プラシーボ効果)ってありますよねぇ~。これって同調現象の1つだと思うんですよぉ~。よくプラセボの説明で「偽薬を本物の薬として頭痛の患者さんに服用してもらうという実験をすると半分くらいの人の頭痛が治ってしまう」という現象が紹介され、体の自然治癒力を引き出すという例えで使われたりするんですけど、時々、東洋医学…特に鍼灸に理解が無いお医者さんや科学者から「プラセボ=偽物」というような解釈で「鍼灸はプラセボ効果です」というような発言を聞いたり文章で読んだりした事があるんですが、このプラセボって同調現象により体が変化を起こす事だと思うんですよねぇ~。

仮に「鍼灸=プラセボ」だとして、治療する側(鍼灸師)が何とか患者さんの病気や症状を治したいという強い気持ちで鍼やお灸を使って治療し、患者さんも「なんとか自分のこの症状や病気を治したい!」という気持ちで治療を受ける事で体の自然治癒力が高まる事を「偽物の治療」って言えないと思うんですよねぇ~。プラセボの実験結果を逆手に取れば、偽物だと思い込んで飲んだ本物の薬も効かなくなる…、もしくは薬の効果が低下するという事だと思うんです。…という事は鍼灸の効果に疑念を抱いている人が、鍼灸治療を受けても鍼灸の効果は期待出来ないと思うんですよぉ~。

「じゃぁ~プラセボで何でも治るのか?」というと、そこには “病の程度” という問題が関わってくると思うんです。やはり自己治癒力にも限度がありますし「プラセボで何でも治るものでは無い…」という事は誰しも理解出来る事だと思うんですが「何に対しても最高のモノを求めたい…」という気持ちは誰にでもあると思うんです。でも最高のモノって扱いが難しいんですよねぇ~!「最高のモノ・最新のモノ=諸刃の剣」という側面も持ち合わせているんですよぉ~。なのでいつも言ってますが “病の程度の判断” ここがキーポイントなんですが…「病の程度を誰が判断するのか?」を考えると、現代においては9割くらいの人が「お医者さんに判断をまかせる」って言うと思うんですよねぇ~。

そこでまたいつものボヤキです…「鍼灸に対して理解を示すお医者さんって少ないんだよなぁ~。」またボヤいてしまいました。…(苦笑)

暗黙知…形式知

暗黙知,形式知

ある雑誌を読んでたら吉益東洞の話から暗黙知・形式知の事が書かれていたんですよねぇ~。最初の方は「なんだか小難しい事が書いてあるなぁ~」って思っていたんですが、暗黙知(主観的で言語化出来ない知識)と形式知(客観的で言語化出来る知識)の事について書かれていた所は面白かったですねぇ~。

なんでも…「日本人は、もともと比較的単純なものを好んで、そのままのモノを受け入れる国民性で、料理なども素材本来の味を大切にして、それを可能な限り活かす事に重きを置く…」とか「日本家屋も曲がった木は、その曲がりをそのまま上手に利用したり、木目とか節目をペンキで塗り潰したりせず逆に木目や節目をデザインとして活かして使ったり…」と、何かを作り出すときに単純なものを極限まで追及して、その素材の良さを最大限に引き出そうとする気質のようなものが日本人の根底にあるらしいというような事が書いてありました。

この雑誌では古方…後世方…傷寒論…金匱要略…を暗黙知と形式知で論ずる…というか…そんな感じで、ある本を紹介されていたんですが、この “暗黙知と形式知” …、鍼灸でもよく論じられるんですよねぇ~。

鍼灸は基本的には数値化出来ない事の方が多いし、概念的な事や感覚的な事が多いので、どちらかと言うと暗黙知で物事が伝えられている割合が多いと思うんですが、鍼灸を現代医学的に解釈しようとしている人や、現代医療との融合を模索されている人達は形式知に重きを置くスタンスで治療に取り組まれているんですよね。

全てを言語化出来るわけは無いって事は誰しも知ってる事でしょうし、分かりやすく説明や解説して欲しい欲求って、誰しも持ってると思うんですが、暗黙知…形式知…このあたりを良い塩梅とでも言いますか、偏らずに色々思考するのが一番いいスタンスだと思うんですよねぇ~。

実験君…お灸篇

お灸,親試実験

理屈では理解していても、実際、自分で体験したことない事って、なんとなく説得力がないというか…、しいてはそれが自信の無さにつながってしまったりしちゃいますよねぇ~。

先日、夜に右手の中指MP関節…いわゆる拳の部分を打撲しまして…。その夜はそんなに痛くなかったんですが、朝、起きてみると随分腫れてるし、コーヒーミルのハンドルを回すにも痛くて回せなくなっていたので「こりゃぁ~まいったなぁ~…何とかしなきゃ…」…と思った時「打撲=冷やす」というセオリーが頭に浮かんだので、クライオパックで局所を冷やしていたら、冷やす前より指が動かなくなってしまったんですよね。

よく、患者さんから「痛いときは冷やした方がいいの?温めた方がいいの?」って聞かれた時に「基本的には患部が炎症を起こしていて熱を持っていたら冷やす。患部の炎症がおさまって熱を持っていなかったら温める」…って言ってるくせに、自分の事になると患部が熱を持ってるか?持っていないか?の確認をしていなかった事を反省し、冷やして悪化してるなら温めようとお灸をしてみると、普段はすぐ熱さを感じるのに、まったく熱さを感じなかったんですよね…。

よく「お灸は熱さを感じるまですえろ!」と言われていますし、ここは自分の体で実験する良いチャンス!と、熱さを感じるまでせんねん灸をしてみたところ、30個くらいかな…患部を囲むように3~4箇所にお灸をして、熱さを感じた時点でお灸を止めたんですが、冷やして指が動かなかった時より腫れも引いてるし、痛いんだけど痛みも随分緩和されて指の可動域が良くなってました。

まぁ~今回は打撲と言っても軽い感じですし、ばね指をお灸で治すのと同じ理屈が働いているように思います。ホント!お灸って色々な症状に効くよなぁ~って、つくづく感心しちゃいますねぇ~。

しかし、なんですなぁ~。…壁と喧嘩しても壁には勝てませんなぁ~(苦笑)「もういい大人なんだからさぁ~」って声がどこからか聞こえてきそうですわぁ~(笑)