はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

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04月

「鍼灸師=レレレのおじさん」説

体調管理

先日、治療中の患者さんが「鍼灸治療で以前より腕も動くようになったし体調もよくなったけど、このままだと鍼灸の治療をしなくなったら、また体調が悪くなるような気がするんです。鍼灸治療のおかげで体調が良くなってる実感はあるんだけど、鍼灸が癖になってやめられなくなったら困るんですよねぇ~。実際のところ、ど~なんですかね?癖になるもんですか?」と言われたんですよねぇ~。

“はりきゅうふくた” のHPの「よくある質問」にも書いてますが、鍼灸治療ってハウスキーパーみたいなものなんですよ!(バカボンに出てくるレレレのおじさんみたいなものです。(笑))

体調管理を部屋掃除に例えて言うならば、患者さんが御自身で自分の部屋掃除を毎日小まめに出来るならハウスキーパーは必要ないわけですよねぇ~。

でも「忙しい…」とか「無理をした…」とか「加齢…」とか、色々な理由で部屋掃除が出来ない…いわゆる…体調を維持出来ないという状態になってしまった時は、やはり鍼灸治療が必要になるわけです。

なので御自身で体調管理出来るくらい元気になられたら、鍼灸治療は必要なくなります。
癖になることはありませんから御心配なく!

矢数有道著『漢方治験論説集』

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古本屋さんで矢数有道先生の『漢方治験論説集』を見つけたので読んでみました。
矢数有道さんって39歳で亡くなられていたんですね…。
以前、瘀血の事を調べようとして、昭和16年に『漢方と漢薬』に投稿されていた【瘀血論】を読んだ時に、矢数有道さんってとても弁が立ち頭の回転が速い人だったんだろうなぁ~って感じたんですよねぇ~。

この本は昭和53年に出版されていて、お兄さんの矢数道明先生が遺稿を【Ⅰ.漢方症例治験集】【Ⅱ.漢方治療論説集】【Ⅲ.漢方鍼灸論評集】と三部に分けたモノを一冊にまとめた本なんですが、なかでも【漢方鍼灸論評集】は「鍼灸薬融合の方法に対する私見」とか「漢方医の立場から「灸の話」放送事件を見る!」とか「宮本武蔵と漢方医術」とか「瘀血論-間中氏の「瘀血とはなんぞや」を読んで見て」などなど、漢方医でない僕ら鍼灸師が読んでも十分楽しめ、勉強になる投稿が多く載っていました。

4年ぶりに【瘀血論】を読みなおしてみましたが、忘れている事や、読み飛ばしていた箇所もあったりと、「へぇ~~!」「ほほぉ~~!」と1人で驚嘆しながら読んでおりました。

漢方医や薬剤師の方達は知っていて当然なのかも知れませんが、今回、僕にとっての新しい発見は、漢薬の駆於血剤(当帰、川芎、芍薬、地黄、牡丹皮、桃仁、桂枝、紅花、蘇木、益母草)って本草綱目式の薬能論から、何の臓器に働きかけるかというと全て肝経に入るらしんんですよ!なので「「駆於血剤と肝臓との関係」から「瘀血証と肝臓との関係」を推測することも考えられてよいと思う。」…と有道先生は書いておられます。

なるほどなぁ~~!

あとがきでは、兄の矢数道明先生が「…よりよい治療法を探究し、また失敗を恐れずつつみなく発表するという真摯な姿勢がうかがわれる。其の結果が、森道伯先生の如く、鍼灸薬の併用から、当時進んで刺絡の治療にも手を付けていた。刺絡についての発表はなかったが、当時の刺絡研究ノートが一冊残っている。」とあり【瘀血論】のなかでも「…刺絡法は一種の駆於血である。これは内経霊枢に数十項に亘って詳述されているが、その後一時衰微してこれを行う者なく、徳川中期以後に於いて漸く日本では復活された(刺絡編、生生堂医譚治験、東門髄筆、刺絡聞見録、八刺精要等)。特に面白いのは、これら刺絡法の復活は、むしろ和蘭医学の輸入によって刺激されたことであって八刺精要はその翻訳書である。」と書かれていました。

矢数有道先生の「刺絡研究ノート」…気になるなぁ~!北里大学の資料展示室にあったりするのかな?読んでみたいなぁ~!