はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

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10月

道具もメンテナンス

刺絡,道具,メンテナンス

皮膚刺絡で使う吸角のバルブの調子が悪いのでメンテナンスがてらの分解掃除をしてみました。

吸引力が落ちたりして外れやすくなったら、まずバルブを分解してみて、パソコンの掃除で使うエアーダスターで各部品にゴミが詰まってないかを確認します。意外と虫ゴムの中に劣化したバルブの接続ゴムチューブの破片が入ってる事が多いので、虫ゴムにもエアーダスターでシュッ!と空気をひと吹き!破片が詰まっていたらピンセットで取り除いて再利用。歯間ブラシも役に立ちますよ!

おおよそ、これくらいのメンテで吸引力は復活しますが、やっぱりゴム部分は劣化しやすいので、ゴムパーツが劣化していた場合は、金具部分を洗って付着しているゴムや汚れを落として、ゴムパーツは新しいものに取り替えると大丈夫!

業務連絡!…刺絡治療をされてる皆さんへ!
バルブも買えば結構な値段がしますし、メンテナンスをマメにして、ストレス無く皮膚刺絡が出来るように心がけましょう!

他力本願としての鍼灸治療

鍼灸

先日、来られた患者さんで「あと何回で治りますか?」と、事あるごとに聞かれる患者さんがいらっしゃいました。
「今日で3回目だけど…、治療した後は楽にはなるけど数日するとまた痛くなる…。あと何回、治療すれば治りますか?」

…まぁ~時々、こういう患者さんがいらっしゃる事もあるので、「治療回数ではなく、患者さんの身体次第ですよ!体力がある患者さんだったら治るのも早いですが、身体が弱っている患者さんの場合だと、治るスピードも遅いです。」というふうにお答えするんですが、自分の身体が弱っていると自覚していない人は「薬を飲めばすぐ治る」「注射を打てばすぐ元気になれる」「手術をして悪い所を取ってしまえば元に戻る」という思考の方が多いので、鍼灸治療に関しても「あと何回、治療したら?」という考え方になってしまうんでしょう。

『他力本願』という言葉があります。

最近ではどちらかというと、「自分自身では何もせず他人任せ…」という意味合いで使われる事が多い言葉ではありますが、本来の意味は、そうじゃないと思うんですよねぇ~。自分で出来る事は自分でするんだけれど、自分ではどうしようもない、…自分の力ではどうにも出来ない事に対して、手助けして欲しいと他の力を借りて、事を成そうとするのが他力本願だと思うんです。多分、仏教用語だろうから「他力=お釈迦さんの力」という事なんだろうけど、患者さん自身が自分ではどうしようもない肩コリだったり、頭痛だったり、腰痛だったり…、めまいだったり…、腹痛だったりする時の『他力』は医療なんですよね。

ただ、ここで注意しなきゃいけないのが「全てを丸投げしちゃダメ!」っていう事です。他力に丸投げしちゃう状態になると、「自分自身では何もせず他人任せ…」という、揶揄する形で使う『他力本願』になってしまいます。他力を使う場合においても、生活改善だったり、食事の改善だったり、姿勢をなおす事だったり…と、患者さん自分自身で出来る事は必ずあるはずなんですよね。

「あと〇〇回で…」と具体的な回数や時間経過予測を聞いて安心したいという気持ちも分からなくは無いんですが、患者さん自身もやるべき事をやり、他力である医療も、それに力添えをする。これが本来の医療のあるべき姿だと思うんです。

ツボ

ツボ,鍼灸

鍼灸で使うツボの選択も、色々と選び方がありまして、解剖学的に各部位に付いてる筋肉を緩ませるポイントとして選ぶツボもあれば、東洋医学的に経絡の流れや陰陽や子午や交差を利用して選択する場合もあります。

解剖学的なツボの選択で効果を得る事が出来る患者さんもいれば、解剖学的な考えでツボを選んでも全く効果が無い事もあったり、また、その逆で、東洋医学的な経絡や陰陽などで選択したツボがとても効く患者さんもいれば、全く効かない人もいらっしゃるんですよね!

なぜか?

…正直、僕にはまだその答えが出せていないのですが、経験上から言えば、ストレスが原因で起こっている症状には経絡や陰陽や子午を使ってツボを選んだ方が効果が高いように思えますし、ストレスが関係していない筋肉疲労の症状には解剖学的なツボ選びが効果的のような気がしています。

顔面神経麻痺(ベル麻痺・ハント症候群)

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治療する側として、病んでいる身体をもとに戻そうとする時に、まず何を考えるか?…というと、「なぜその症状が出ているのか?」という事を推理していきます。患者さんとしては今が辛いわけなので「この症状さえ取ってくれたら…」的な思考になるのも分からないではないんですが、必ず原因はあるので、その原因を改善しないと、また同じ症状…もしくは、その原因が引き起こす別な症状が現れるものなんですよねぇ~。

例えば、外傷や手術の後遺症ではないベル麻痺やハント症候群での顔面神経麻痺の方の治療をする場合、往々にして、この症状の患者さんはストレスフルな生活をしている方が多いので、患者さん自身に「自分はストレスフルな生活をしていたんだ…」と自覚してもらい、生活改善を促します。(…でも、経験上、このタイプの患者さんは「これくらい自分にとってはたいした事は無い…」と自分に厳しく、回遊魚のように泳いでいないと死んじゃうような感じで長年、生活されているので、「生活改善」なんて、なかなか素直に聞き入れてもらえないんですけどね…。)

個々の症状を別物として病気を捉える考え方で治療をしている鍼灸師の場合、顔面神経麻痺の治療をする時、顔に鍼を刺すだけのような感じの治療になるんでしょうが、現在ではベル麻痺もハント症候群も身体に潜伏しているウイルスが原因で起こると考えられています。誰の身体にも潜伏しているウイルスが悪さを引き起こす原因として考えられるのは、やはりストレスフルな生活による免疫力の低下でしょう。顔面神経麻痺の方って必ずといっていいほど、首や肩がガッチガチに凝ってます。首と肩のコリってストレスフルな生活の象徴のようなものなので、顔面神経麻痺の患者さんを治療する時、首と肩のコリを取るって重要なポイントなんですよね!

なので、顔面神経麻痺の場合は、まず病院で抗ウイルス薬の治療を受け、同時に身体のストレス反応である肩と首のコリを鍼灸院でほぐす事に専念されるのがベストな治療だと思うんです!

ベル麻痺の場合、自然治癒は70%、ハント症候群の場合は30%。 初期から抗ウイルス薬の治療を受けていても治癒率はベル麻痺の場合90%、ハント症候群の場合は60%という統計的な数値が出ています。なのでベル麻痺の場合10%~30%。ハント症候群の場合40%~70%の方に麻痺が残る可能性があるという事なんですね! 顔面神経の変性は発症後7~10日で終わるらしいので治療のポイントは、その変性をいかに食い止めれるかなので、早期に抗ウイルス薬の効果を期待するのが現代医学の基本的な考えのようです。

でも、抗ウイルス薬の効果なく、麻痺が残ってしまった方への治療としては、外科的手術という方法もあるようですが、リスクも伴いますし、そこまでする必要はない麻痺の場合、身体の自己治癒力に期待するほか無いと思うんです。自己治癒力を高める方法としての選択肢の一つとして鍼灸治療は適してると思います。

鍼灸治療は、いかに患者さんの体の持つポテンシャルを引き出すかがキーポンイントとなる治療法です。まずは患者さん自身が諦めずに自分の身体の治癒力を信じて、身体が治癒する方向に向かうように生活改善し、自己治癒の妨げになっているストレスを取り除く方法として鍼灸治療を取り入れてみてはいかがでしょうか?

ここだけの話ですけど……(苦笑)

鵜呑み,危険

今週の月下美人…。蕾がだいぶ大きくなりました。

昨日、ニュースを見ていたらノーベル医学・生理学賞を日本人の先生が受賞したというニュースをやってたので記者会見の模様を見てたんですが、やっぱり偉業を為す人の言葉は深いですねぇ~。

「自分で知りたいという好奇心と、簡単に信じないということ。有名な科学雑誌の論文でも、10年たって(正しいものとして)残るのは1割。自分の目で確認し、頭で納得できるまではあきらめてはいけない」

…ですって!

「ネイチャーやサイエンス誌の9割は嘘…」っていう発言も親試実験的な発言にはニンマリしてしまいます。(苦笑)

教科書や書物は「参考までに…」という感じでおさえておいて、「書いてあるから…」…と鵜呑みにするのではダメだという事なんでしょうねぇ~。

ここだけの話ですけど……(苦笑)鍼灸で使う五要穴とか五行穴とかは、僕も「参考までに…」という感じで使う事も多いんですが、元来、鵜呑み出来ない性分なもので、未だに「なぜそのツボを選んだんですか?」という質問に対して、「原穴だから…」とか「郄穴だから…」…などと配穴の要として五要穴や五行穴の話をする先生に対して、「その辺、もうちょっと詳しく、一歩踏み込んで説明してほしいなぁ~」って思っちゃうんですよねぇ~。