はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

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12月

対処療法

本治法,標治法

” 対処療法”って、なんかその場しのぎ的な感じで使われる事が多いように思えます。
学会や討論会などでも、根本的な治療を良しとし、対処療法はあくまでも対処療法…というような感じで、どちらかというと対処療法を軽視しているように思えることもしばしば…。

東洋医学では本治法と標治法という言葉が使われていて、「本治法=病の根本を治す治療」「標治法=表に出てきている症状のみを取る治療」というようなニュアンスで使われ、標治法を軽視する風潮があるように思えます。

ここで考えないといけないのは、病には”程度”があるという事なんですよねぇ~。

身体の治癒力で治る不調なら対処療法・標治法で十分治りますし、身体の治癒力が低下している場合は根本的な原因を探る治療法・本治法を施す必要があります。

僕自身は本治法だろうが標治法だろうが、根本的だろうが対処法だろうが、全ては治療の範疇なので分類すること自体がナンセンスだと思っているんですけどね!

例えば…痰を出す咳は止めるべきではないけれど、咳が続けば、首が凝ったりします。身体の治癒力が働き、病が癒えて痰が出なくなれば咳は止まりますから、凝った首を鍼灸治療で治す事は、十分、重要な対処療法なんですよねぇ!

治療と施術

鍼灸治療,施術,治療

友人が酒の席で「鍼灸って治療じゃなくて施術なんだってね!知り合いの医者が言ってたよ!」…との事。
彼は鍼灸師でも医者でもなく普通のサラリーマンで、時々、ウチで鍼灸治療を受けてくれていて、かかりつけの病院に行った際に「鍼灸にも通ってます。」…と、お医者さんとの会話の中で話したら「鍼灸は治療じゃなくて施術だ…」と言われたそうな。

広辞苑第六版によると、治療とは「病気やケガを治すこと。また、その為に施す種々のてだて。」とある。また、施術(せじゅつ・しじゅつ)とは「手術・催眠術などを行う事」とある。…と言うことは治療はなにも医者じゃないとやってはいけない行為ではなく、どちらかというと、手術は医師しか出来ない行為なので、医師のみが行える行為は治療の範疇の一施術だと言う方が正しいように思えるんだけどな…。

…そうかと思えば、保険の書類などを書く時や公的文章をなどでは「鍼灸院や整骨院は保険医療機関ではないので医師が行う「治療」と異なり、鍼灸師や柔道整復師では「施術」という表現が用いられる。」と習った覚えがあります。…たぶん、僕の友人に「鍼灸は治療じゃなくて施術だ…」と言ったお医者さんは、この事を言っているんでしょう。

またまた…広辞苑第六版によると、医療とは「医術で病気を治す事」とあり、医術とは「病気や傷を治す為の技術」とあります。

確かに健康保険制度だけでモノを見ると、「健康保険は病院以外では使えない」というのが大原則であり、病院以外で保険を使う場合(鍼灸や整骨院で保険を使う場合)はお医者さんによる適当な治療手段が無い場合…もしくは西洋医学では今以上に効果を期待出来ない場合に限るとされているので、医者が行う行為と、鍼灸師や柔道整復師が行う行為を明確に分類する必要性から「治療と施術」の分類が始まったように思えますが、これはあくまで書類上の事であって、医者がやる事…鍼灸師がやる事…柔道整復師がやる事は医療であり医術であり治療であり施術であるわけなんですよね!

これを理解した上でも、まだ施術と治療を区別したいという人がいるのであれば、その人は根本的に優位性を示したいだけの傲慢な考え方の人なんだろうなぁ~って事なんでしょうね…(苦笑)

すぐ効く薬が良い薬???

健康

A:「この薬を飲んだらすぐ治ったよ!」
B:「へぇ~そうなの!今度、買って飲んでみようかな…」
…という会話が、そこかしこで交わされていたりします。

また一方では…

A:「この薬を飲んだけど、全然効かないんだよね!」
B:「あっ!それ私も飲んだけど即効性がないんだよね!」
…という会話もよく聞かれます。

すぐに痛みや病気の症状が無くなるのは確かにありがたい事ではあるんだけれども、即効性があるものほど身体にとってリスクが大きい事を知らずに薬の効果や即効性を求めている人が多いように思えます。

よく漢方薬がやり玉に挙げられて「あれはじんわり効く薬だから…」とか「慢性の病気には効くけど即効性がない…」とか言われたりしてますが、いつもそう言う会話を耳にしたときに「チョッ待ったぁ~!」って言いたくなるんですよねぇ~。。

「薬が効かない…」とか「即効性がない…」と薬のせいにする前に、まず自分の身体が、その薬が効かなくなってる身体なんだと自覚する必要があると思うんですよねぇ~。漢方薬も即効性はありますし、現代医学の薬も効果はあります。手前味噌ですが鍼灸治療も効果は確実にあります。でも、即効性を感じられなかったり、効果を実感できない方は薬や鍼灸を疑う前に、まず自分の身体が薬や鍼灸治療が効かなくなっているほど悪くなっているんだと自覚すべきだと思うんです。

「じゃぁ~、ど~すればいいの?」

…という声が聞こえてきそうですが、薬や鍼灸が効く身体に戻すには、生活習慣の改善や食事の改善に尽きると思うんですよね!多分、薬や鍼灸が効かない身体の方は「生活習慣の改善や食事の改善を自分でやるのが面倒くさいから、薬を飲んだり鍼灸治療を受けたりしてるんだよ!」って言われるかも知れませんが、セルフコントロールに勝るものなしなんですよね!

御自身でセルフコントロールしながら、補助的な役割として鍼灸治療や投薬治療を取り入れる方が、健康的な身体を手に入れる近道だと思うのですが、どう思われますか?

手助けとしての鍼灸治療

脊柱管狭窄症

先日、録画していた 『スゴ腕の専門外来SP』 っていうTV番組…。
チラッと番組CMを見た時に脊柱管狭窄症やヘルニアの事を特集するみたいだったので、チョッと見ておこうかなと思って録画してたんですが、最近の手術って随分進歩してるんだなぁ~っていうのが率直な感想でした。

脊柱管狭窄症の手術でPELでしたってけ?内視鏡を使って椎弓をドリルで削り脊柱管内の圧迫を無くす手術…。切開するのが7mmって言ってましたね…。いやぁ~凄い技術ですね~。実は僕の父も数年前から脊柱管狭窄症で、ここ数年は歩くのもままならなくなっていたんですが、去年、腰椎の椎弓切除の手術をしたんです。その時は内視鏡を使うPELではなかったので10cmくらい切開痕は残ってたかな…、でも、その手術も10日くらいの入院で済んでましたし、結果的に手術は成功だったので、今は普通に歩けるようになっているので感謝!感謝!です。

こういう番組を見ていると、今まで、もう治らないかもしれないと思っていた症状も治るようになったんだね!安心!安心!と思うんですが、よく考えると…、こういう手術をするのは最後の切り札的な手段なんですよねぇ~。

手術せざる終えない状況になる前に、もっとやるべき事があるはずなんですよ!姿勢を矯正する事も必要ですし、姿勢を維持する筋力も鍛えなければいけません。筋力を維持する為には、疲労を取るために鍼灸治療を生活の一部に取り入れて、出来るだけメスを入れること無く健康を維持する努力って必要なんですよね…。

PELのような手術はとても素晴らしいんだけれど、あの手術を受けなくてもいいような身体作りを手助けしている一つが鍼灸治療なんだよねぇ~ってTVを見ながら思った次第です。

技術の伝承

技術,伝承,創造性

きのうTVを見ていたら、番組内で、黒字なんだけれども後継者がいないために廃業せざるおえない会社が、今後増えてくるという話題で、 “刺しても痛くない注射針” で有名な岡野工業も近々廃業するらしい…。という話を聞いてビックリ!(゜Д゜)!
数年前に岡野さんの『人生は勉強より「世渡り力」だ!』っていう本を読んで 「なるほどなぁ~」 と思って、この本から色々と教えてもらった気分になっていたんですが、後継者が出てこないための廃業かぁ~…

…なんだかなぁ~~…なんとも言えないなぁ~

僕の基本的な考えとしては、データが残せたり、言語化できるモノにおいては技術の伝承は可能だと思ってるんです。
弟子入りして直接、手取り足取り教えてもらったり、残された文献などで情報を収集する事で、ある程度の技術の伝承は出来るはずです。

しかしながら、ある程度の伝承出来たとして、同じモノが出来たとしても、発想とか感覚とか創造力は伝承できないと思うんですよ!個人個人に違う考え方があるように、個々の感性を求められる分野においては、技術は一代限りなのではないかと思うんです。例えば文献が残っていても、その文章の裏を読む…著者の意図をくみ取る作業も感性がないと出来ませんしね!

なので廃業も時代の流れなのかな…とも思うんですが、技術は一代限りなんだけれども、これからの日本に必要なのは、You tuberではなく岡野工業の岡野さんのように、色々な発想で新たなモノを作り出す職人さんなんじゃないでしょうかねぇ?岡野さんみたいな人が大勢いたら、これからの日本は安泰なような気がします。
僕は鍼灸の技術は、発想とか感性が占める割合が高いと思うので、一代限りの技術だと思ってるんですよね…。

映画『エリック・クラプトンー12小節の人生ー』

エリッククラプトン

ここ数枚の彼のアルバムは、どれを聴いても何か物足りなさを感じてしまって「ちょっとつまらんなぁ~」って思うことが多いんだけど、ファンとしては見とかなきゃね!…と思い、先日、映画『エリック・クラプトンー12小節の人生ー』を観に行ってきました。

彼の生い立ちや恋愛遍歴や音楽履歴は本を読んである程度は知っていたんですが、この映画を見て確信を得た感じです。

クラプトンは”ギターの神様”みたいに祭り上げられてますが、人間的にはダメダメ人間なんですね!(苦笑)ダメダメ人間なんだけれどもキメる時にはバッチリきめるし、トータル的に超ラッキーな人でもあり、超アンラッキーな人でもあるんですよねぇ~。

映画の中ではクラプトンがドラッグらしきモノをやってる映像とか、ステージで酔っ払って客を罵倒している姿の映像もあり、今のクラプトンからは想像もつかない姿ですが、僕はダメダメ人間なんだけれども、そこも含めて…キメるところはバッチリきめるエリッククラプトンが好きなんだなって映画を見終わった後に思った次第です。

今は娘達と幸せに暮らしている映像などが後半にありましたが、クラプトンも色々あったけど今は幸せをつかめて良かったねぇ~って思うと同時に「あぁ~こんなに幸せな時間を過ごしているから、ここ最近の彼のアルバムは刺々しさが感じられないのね!」と納得できました。

しかし映画の最後に出てくるB.B.kingの遺言はカッコ良かったなぁ~。それと…ジンジャー・ベイカーは警察にコネがあったから家宅捜査が無かったっていうコメント…笑えた!(笑)

腑に落ちる事

手当て

今朝の『チコちゃんに叱られる』で “痛いと手を当てるのはなぜ?” っていうのをやってましたね!脳が感覚の優先順位をつけるという説明や、痛いところに手をおくと痛みが軽減する現象を数値化した実験で証明してました。

所謂、「病院で手当てを受ける…」の ”手当(てあて)”
薬を飲まなくても、注射しなくても、実際に手を当てるだけで、脳が痛みを軽減する作業をしてくれるわけですから、これも自己治癒力の一つといえますよね。少なからず、鍼灸治療もこの作用を利用している治療法の一つだと思います。

以前、何かの本で読んだ事があるんですが…大阪の先生が書いてらっしゃった文章だったかな?…鍼の手技(鍼の振動)で痛みが取れる理由として「音を音で消す。…いわゆる、音に音を重ねると音が消えるという現象に似てるのではないか?」っていう文章を読んだ事があるんですが、この意見を読んだ時に、すごく腑に落ちたんですよねぇ~。

昔、一度だけ読んだ文章なので、あいまいな記憶なんですが、筋肉の痙攣や拘縮には、ある波長があり、その波長と同じような刺激を鍼で与える事で痛みを消す。…そういうような事が書いてあったように記憶してます。

音に音を重ねると音が消えるという現象は、よく高速道路の騒音対策で使われている技術に使われているみたいですよね!ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンも同じ原理だったと思います。

想像の域ではあるのですが、痛みの波長を鍼刺激の波長で消す!…この理屈ってなんか腑に落ちるんですよねぇ~。