はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

092-407-7746


02月

諸説ございます…(苦笑)

福岡,鍼灸,エビデンス,科学的根拠

昨夜の 『ためしてガッテン』 で鍼治療を取り上げてましたねぇ~。
はりきゅうふくたのHPの閲覧数が昨夜の8時頃に急激に上昇していたのはこのせいでしょう。(別に僕が出演していたわけじゃ無いのに…TVの影響力って凄いなぁ~)

僕も録画してこの番組を見たんですが、鍼の治療を受けた事が無い人や、鍼治療に不信感をいだいている人達へ、鍼治療を紹介する内容としてはイイ感じで紹介されていたと思います。(ただ…経絡敏感人の経絡上に反応が出たっていう中国の写真は…、ありゃ~刮痧の痕っぽいなぁ~…(苦笑))

まぁ~ど~してもプロ目線とでも言いますか…、鍼灸に携わってる者としては 「それだけじゃないんだけどね…」 とか 「んっ???」 って言いたくなる場面もいくつかありましたが、鍼灸の場合、全ての論調に「諸説ございます。」という文言が付くのも事実です。

番組の中で ”エビデンス(科学的根拠)” について少し解説していたシーンがありましたが、現代医学(近代医学)が今の形式になって発達し始めたのが19世紀後半と言われています。だからここ200年の間に 「あ~でもない!こ~でもない!数値化すべきだ!画像診断が必要だ!エビデンスがないと信じれない!…etc」 と現代医学の土俵を作り上げてきて 「この現代医学の土俵の上にあるものが医学であり医療なのだぁ~!」 と声高に主張する一方で歴史的背景もあいまって 「この現代医学の土俵にないものは医学や医療じゃないからね!」 というような流れになっている中で、なんとか鍼灸もこの現代医学の土俵に残ろうと必死にしがみついている構図が最近の鍼灸を取り巻く環境なんですよねぇ~。

でも…基本的に鍼灸とか東洋医学的な治療は、現代医学(近代医学)が構築される以前に、すでに作られ運用されていた医学ですから、それに数値化を求めたり、エビデンス(科学的根拠)を求めたりすること自体が間違っていると思うんです。確かに科学は進歩してますからエビデンスを求めたり、数値化する事は科学の力をもってすれば容易い事のように思えるかも知れませんが、森羅万象、科学で解き明かせない事は山のようにありますし、科学の進歩を望みながらも、一方で科学は万能ではないという事を頭の片隅に留め置くべきだと思うんですよねぇ。

所謂、東洋医学と現代医学(近代医学)は土俵が違うと思うんです。東洋医学的思考や鍼灸治療は2000年だか3000年だか知りませんけど、長い年月をかけて色々な人が試行錯誤し構築してきた医学なので諸説あって当たり前ですし、結果(治療効果)が出ているから2000年…3000年と連綿と受け継がれてきているわけで、デタラメな医学ならば淘汰されているはずです。

東洋医学的思考や鍼治療に数値化やエビデンス(科学的根拠)を求める事はボクサーに相撲のルールで相撲取りと戦え!と言うような異種格闘技的な側面が強いと思います。

「なぜ効くのかわからないから怪しい…」…と言う人がいたり、番組の冒頭で「捻挫に鍼を刺しただけで治ると思いますか?」と街頭インタビューされた人が言ってましたが 「結果的に治ってるならだ、それでいいじゃない。」 …って思うんですよねぇ~。昨日のブログにも書きましたが、最近の風潮として白黒付けたがる考え方が幅をきかしている感じですが、全てにグラデーションは存在する事を認識したうえで、物事を考える事ができたなら 「現代医学も良いし、東洋医学も良いし、鍼灸もいいよね!」 という思考になれると思うんですけどねぇ~。

別に特別な事じゃないんだけどね!

後頭下筋群,鍼灸

先日の『ためしてガッテン』で「新原因”発見! 衝撃の肩・首のこり改善SP」っていうのをやっていて「首コリの原因は首の奥の筋肉と目の使いすぎ…」という事で、後頭下筋群が紹介されていて、鍼灸師の人が鍼治療で後頭下筋群を治療するシーンや、鍼を刺入する深さを解説していたんですが、コーナーの終わり際にテロップで「どの鍼灸院でも後頭下筋群に鍼を打てるわけではありません。事前に確認」というのが出てきて、ズッコけそうになりました。

…はて?…後頭下筋群に鍼を刺入できない鍼灸師なんているのだろうか?

浅鍼でパタパタと鍼が倒れるような治療がメインだったり、鍼を深く刺すことを毛嫌いしている流派の先生がやってる鍼灸院だったら、やらないかも知れないけど、さも…後頭下筋群に鍼を打つことが特別な事のように受け取られかねない表現のしかたは、いただけませんなぁ~。影響力がある番組なんだから、もうチョッとその辺を考慮して欲しいものです。

次回(2月20日(水)午後7時30分)は「慢性痛しびれが改善!逆子も治る!?東洋の神秘「はり治療」SP」だそうな…。どんな番組の作りになっているか楽しみぃ~(苦笑)

20億回…

心臓,拍動回数,寿命

ちょっと前に、ためしてガッテンで「寿命がわかる数値」っていうのをやってましたね!

安静時の心拍数が寿命の目安になるっていう話でしたけど、以前、読んだ 『ゾウの時間ネズミの時間』 にも、「寿命を心臓の拍動時間で割ると、哺乳類なら、どの動物でも一生の間に20億回打つ…」 と書いてありました。

心臓の拍動だけで寿命を決めるなら、拍動が早い動物は短命で、拍動が遅い動物は長生きするという事になりますが、生活環境や食生活や個々の体質などなど…色々な因子が影響するはずですから、「心臓が20億回拍動すると心臓の保証期間が切れる為、20億回拍動した後は色々と不具合が出やすくなるから、あとは自己責任で管理して下さい。」…って言う事なんじゃないかなと思うんです。

たしかゾウは1分間の拍動回数が20回ほどで寿命が70~80年。ネズミは1分間の拍動回数が600回だったかな?寿命が2~4年くらいだったと思います。で…人間は拍動回数が1分間に70回程度なので、拍動回数だけで寿命を考えると、…なんとなく想像がつきますよね!人間の寿命は縄文時代は15才くらい…。弥生時代は20才くらい…。奈良時代は30才くらい…。信長の頃は 「人間五十年…下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり…」 です。住環境や食生活の影響も大きいと思いますが、現世を生きてる僕らも、頭の片隅に 「20億回の拍動で保証期限が切れる」 という事を留め置いていた方がいいと思うんです。

ためしてガッテンでも言ってましたが、気をつけなければいけない事柄として「安静時の心拍数を抑えるにはどうしたらいいか」という事で、呼吸法やヨガなどを紹介されてました。基本的に、いかに自律神経の副交感神経を優位にするか!?がポイントになるわけですが、鍼灸で背中や肩や首のコリを取るだけで、副交感神経を優位にする事は可能ですし、リラックス効果は確実に得られます。

まぁ~鍼は痛い…お灸は熱い…という意識が強い方は 「リラックスどころじゃないよ!」 と言われるかも知れませんが、普段からイライラしたり、怒りっぽくなっている方は、確実に背中や肩や首にコリがあります。そのコリを取るだけでイライラしなくなったり、怒りっぽくなくなったりするものなんですよねぇ~。経験上…イライラしがちな人や怒りっぽい人は、すぐに効果を求める傾向にあるので、鍼灸の治療が長続きしない傾向にありますが、「イライラするという事は拍動回数が早くなる…」「20億回の拍動で心臓の保証期限が切れる…」という事を思い出して頂いて、一度、鍼灸の治療を受けてみられませんか?

向き…不向き…

滝川鯉昇

一昨日、ラジコで文化放送の『SHIBA-HAMA ラジオ』という番組を聴いてたんですが、滝川鯉昇さんと立川談笑さんの対談が面白かったんですよ!

鯉昇さんがまだ弟子修行をされていた頃、師匠の春風亭柳昇さんから 「遅刻するな」 と言われた事がない。という話をされてまして、「仕事なんだから、遅刻するとどうなるか分かるでしょ?…遅刻すると仕事にならないわけだから、やっちゃ駄目な事を理解しているんだったらそれでいい。いちいち、遅刻するな!などと余計な事を言わすな…」 というような事を最初に師匠から言われていて、鯉昇さんもお弟子さん達に同じような感じで接していらっしゃるそうなですね!それと…「修行をしていて落語家に向いてないと思ったら、すぐに弟子を辞めて、別な道に行って下さい」と、お弟子さん達には伝えてるそうなんです。

落語家さんの世界は徒弟制度なわけで、ちょっと特別な世界のようにも思えちゃいますが、この「遅刻するな…、なんて言わせるな…」とか「向いてない…、好きじゃないなら辞めて別な道を…」って、どの世界にも共通する事柄ですよねぇ~。

近頃は、さばいた魚の切り身をゴミ箱に捨てて、また取り出し客に提供するかのような動画を公開したり、床にこすりつけた冷凍食品をそのままフライヤーに入れる動画をアップしたりと、常識を逸脱している感じですが、SNSが無かっただけで、馬鹿な事をする人は昔からいたと思うんですよね。

この現状をみると…社内規定で「SNSをするな!」ではなく、バイトだろうと社員だろうと、しっかり常識を教え込む事から始めないといけなくなってきている気がします。

腹をととのえる

腹診

鍼灸の専門学校に通っていた頃、…学生の頃にしかできない特権で、お金と時間が許す限り、色々な鍼灸の流派の勉強会に行っていました。卒業して鍼灸師になっても勉強会には行けるんですが、仕事も忙しくなるし、なにかと学生の方が融通がきくんですよねぇ~。

で…、色々な勉強会で先生方が必ず言う事は 「おなかを整える」 っていう事なんですよ!

日本は腹診と言って、お腹を診て身体の状態を把握する診察法が漢方医によって発達したので、それが連綿と受け継がれて、今に至っているわけなんですが、僕が学生だった当時は 「なぜお腹なのか?」 って疑問に思ってました。

…まぁ~お腹の状態が良くなれば、お通じも良くなるし…、消化がイイに越したことはないしな…、と、当時はその程度の理解でしかなかったんですが、後々、人の治療をし始めて、お腹を整える重要性に気が付いたんですよね!

それは…『お腹を整える=免疫力アップ』

どの資料にも 「近年…」 としか書いてないけど、腸と免疫の関係って、いつ頃から誰が言い出したんでしょうねぇ?
僕が学生の頃は 「免疫関係の細胞は骨髄で生まれて胸腺で分化する」 って教わった覚えがありますが、今では 「造血器官(おおよそ胸骨や腸骨) で血液が作られ、胸腺でリンパ球やT細胞が育てられ、腸で免疫細胞が訓練される」 というのが常識になっています。

簡単に言えば、骨髄で免疫細胞が作られ、胸腺で免疫細胞達が座学みたいな感じで色々な事を学び、腸で実地訓練をする。…こんな感じなんでしょうねぇ~。

身体にとって免疫力は不可欠なものですし、今、流行っているインフルエンザや、花粉症などのアレルギー疾患とか、自己免疫疾患などなど…免疫を整える事で抑えれる症状は数知れません…。

腹診をしていた江戸時代の漢方医達が免疫の事も考慮した上で 「おなかを整える」 と言っていたかどうかは定かではありませんが、お腹の状態を把握し整えることで 「身体が変わる」 と感じていたのは確かでしょう。

腸の状態が悪くなれば、免疫細胞の実地訓練が上手く行えないわけですから 「おなかを整える」 って重要な事ですよね!例えば、いくら座学で知識を持っている免疫細胞ても、実地訓練が行われないと、頭デッカチで現場に赴くわけですから、その状態で、いざ現場に出た時にパニクってしまって、攻撃しなくていい細胞を攻撃してしまう…。これが所謂、自己免疫疾患なんですよね!だからお腹を整える必要性があるわけなんです。

鍼灸でお腹を整える方法としては、消化器系の不具合は背中や腰、お腹の皮膚表面にツボの反応として現れますので、そこに鍼や灸でアプローチして消化器系の不具合を治していきます。

しかしながら、一番重要なポイントとしては患者さん御自身の食事の改善や生活パターンの改善なので、規則正しい生活や食物繊維を多く摂るようにする事が大事です。どんな素晴らしいお医者さんよりも、どんなに高価な薬よりも、生活パターンの改善が身体を治す一番優れたのお医者さんですし、食事生活の改善が一番優れた薬なんですよねぇ~。