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07日

腹をととのえる

鍼灸の専門学校に通っていた頃、…学生の頃にしかできない特権で、お金と時間が許す限り、色々な鍼灸の流派の勉強会に行っていました。卒業して鍼灸師になっても勉強会には行けるんですが、仕事も忙しくなるし、なにかと学生の方が融通がきくんですよねぇ~。

で…、色々な勉強会で先生方が必ず言う事は 「おなかを整える」 っていう事なんですよ!

日本は腹診と言って、お腹を診て身体の状態を把握する診察法が漢方医によって発達したので、それが連綿と受け継がれて、今に至っているわけなんですが、僕が学生だった当時は 「なぜお腹なのか?」 って疑問に思ってました。

…まぁ~お腹の状態が良くなれば、お通じも良くなるし…、消化がイイに越したことはないしな…、と、当時はその程度の理解でしかなかったんですが、後々、人の治療をし始めて、お腹を整える重要性に気が付いたんですよね!

それは…『お腹を整える=免疫力アップ』

どの資料にも 「近年…」 としか書いてないけど、腸と免疫の関係って、いつ頃から誰が言い出したんでしょうねぇ?
僕が学生の頃は 「免疫関係の細胞は骨髄で生まれて胸腺で分化する」 って教わった覚えがありますが、今では 「造血器官(おおよそ胸骨や腸骨) で血液が作られ、胸腺でリンパ球やT細胞が育てられ、腸で免疫細胞が訓練される」 というのが常識になっています。

簡単に言えば、骨髄で免疫細胞が作られ、胸腺で免疫細胞達が座学みたいな感じで色々な事を学び、腸で実地訓練をする。…こんな感じなんでしょうねぇ~。

身体にとって免疫力は不可欠なものですし、今、流行っているインフルエンザや、花粉症などのアレルギー疾患とか、自己免疫疾患などなど…免疫を整える事で抑えれる症状は数知れません…。

腹診をしていた江戸時代の漢方医達が免疫の事も考慮した上で 「おなかを整える」 と言っていたかどうかは定かではありませんが、お腹の状態を把握し整えることで 「身体が変わる」 と感じていたのは確かでしょう。

腸の状態が悪くなれば、免疫細胞の実地訓練が上手く行えないわけですから 「おなかを整える」 って重要な事ですよね!例えば、いくら座学で知識を持っている免疫細胞ても、実地訓練が行われないと、頭デッカチで現場に赴くわけですから、その状態で、いざ現場に出た時にパニクってしまって、攻撃しなくていい細胞を攻撃してしまう…。これが所謂、自己免疫疾患なんですよね!だからお腹を整える必要性があるわけなんです。

鍼灸でお腹を整える方法としては、消化器系の不具合は背中や腰、お腹の皮膚表面にツボの反応として現れますので、そこに鍼や灸でアプローチして消化器系の不具合を治していきます。

しかしながら、一番重要なポイントとしては患者さん御自身の食事の改善や生活パターンの改善なので、規則正しい生活や食物繊維を多く摂るようにする事が大事です。どんな素晴らしいお医者さんよりも、どんなに高価な薬よりも、生活パターンの改善が身体を治す一番優れたのお医者さんですし、食事生活の改善が一番優れた薬なんですよねぇ~。