はりきゅうふくた 丁寧な治療を心がけてます(鍼灸・福岡・早良区)

   お灸と鍼で病気を治す   

092-407-7746


03月

この本…面白かった。『上を向いてアルコール』

小田嶋隆

小田嶋さんって、いつもラジオのコーナーで、的を得た意見をズバっ!っと言う人という認識だったんですが、元アル中だったんですね…。「アル中」という言葉を聞くと、鴨ちゃんとか、らもさんとか…何人かの顔が浮かびます…(みんな物書きだな…(^~^;))

この本を読むと依存症と言われる人達の心理状態が少し分かったような気がしました。

以前、直接、離脱できた知人に話を聞いた事があるんですが、どうして辞める事が出来たの?…という問いに対して 「俺さ…バスケットやったり野球やったり、ゴルフやったり…基本的に運動が好きだったんだけど、ボォ~としちゃうと運動が出来なくなっちゃうのが嫌だなって思ったからやめれた…。」 って言ってたんですよね。

小田嶋さんの 『上を向いてアルコール』 にも、「立案や計画が嫌いな人は要注意!」って書いてありました。辞めようとしても自分の人生を自分で立案出来ない人がリバウンドしてしまうみたいなんですよ…。あとは環境を変えることが出来るか…出来ないか…がポイントみたいです。

人には健康な人…病弱な人…、背が高い人…低い人がいるように、何かに依存したがる人…、依存しなくても生きていける人がいると思うんですが、この本を読むと、お酒だろうが…ドラッグだろうが…、ギャンブルだろうが…、宗教だろうが…「依存症」って、多かれ少なかれ誰でもなる可能性があるし、強い依存症って意思が強い・弱いではなく、脳の病気のような気がしますね…。

師匠は弟子が決める

師匠,弟子

先週、ラジオを聞いてたら、世界一過酷なヨットレースに挑む白石康次郎さんがゲストで、高校生の時に、ある冒険家の人に弟子入りしたくて電話帳で電話番号を調べて「弟子にして下さい!」と直談判して弟子入りしたという話をされてました。

白石さん曰く「当時は師匠が弟子に色々と教えるというわけではなく、師匠の人生観とか考え方を見て覚える…」とか「師匠からヨットのことを教わった事はなく、新宿のゴールデン街でよく一緒に飲み歩いてた…」というような事を話されてました。

そうそう 「師弟関係は契約関係ではなく、この人が師匠だ!…と、誰が決めるかというと、弟子が決めるわけなんですよね!」って言ってましたね!「教えてやるけど…そこにいていいぞ!」的な感じで、側にいる事に関しては文句言わないけど、給料だのと…とやかく言うな。…と言う感じの師弟関係でした。…っていう話をされていて、聴いていて、すごく頷けたんですよね!

で…ラジオを聴いていて、「この人、何歳?」って思い、白石康次郎さんの名前でググってみると1967年生まれ…。あぁ~ね!僕より2つしか年が離れてないのね…なるほど!なんとなく僕が思い描いてる師弟関係を、そのまま話されていたので、もしや同世代?と思ったんですが、ビンゴでした。

僕は鍼灸関係で正式に弟子入りとか、師弟関係や徒弟制度の中に身をおいた事はないんですが、僕の中で勝手に「鍼灸の師匠」「人生の師匠」「音楽の師匠」を決めて、マネしたい所はマネをして、マネしたくない事はマネせずに…(苦笑)コソ~と、いくらかでも、その師匠達に近づけるように日々を送っているんです。

この 「師は弟子が決める」 という言葉…。今年、鍼灸の学校を卒業して、国家試験には受かったモノの、進路に迷ってる人達に教えてあげたいなぁ~。なんとなく現代の子達は、弟子入りとか師弟関係って面倒くさく古くさいイメージを持っていたり、就職や何かの団体に属する事のように思っている人達が多いように思いますが、そうじゃないんだよなぁ~。

多様性の低さを感じる言葉

病気をしない暮らし

以前、読んだ本で 『(あまり)病気をしない暮らし   ~読んで笑って医者いらず!~    』 という本があります。
ダイエットの事とか…飲酒に関してとか…癌の事に関して分かりやすく、本音が書いてあるなぁ~って感じれる面白い本です。

本音が書いてあるからこそなのかも知れませんが、この本の項目に 「代替医療を疑え」 という項目があったんですよ!そのなかで「エビデンスのない治療法に身をゆだねるのは、あまりに危険すぎると思いませんか?」と書かれていました。たしか…前作の 『こわいもの知らずの病理学講義』 でも “がんもどき” や ”瀉血” に関してボロカスに書かれていたように記憶してるんですが、この本の著者の仲野先生は、ノーベル賞の本庶先生の研究室にも在籍されていたらしく、最先端医療に携わる現代医学のお医者さんだから代替医療という枠組みに属している医療が古くさく見えて、代替医療なんか認めないというスタンスになるんだろうなぁ~。

著者の経歴を知ると、あぁ~ね…「代替医療を疑え」…と言うのも、然もありなん…って感じですな…。

僕は、前作の本と、今回の本と…結構、本音が書いてあって面白いなぁ~と思うし、もしも機会があれば仲野先生の講義など聴講できたら面白そうだなぁ~って思うんですが、「鍼灸師をやってます…」って言おうものなら、眉間にシワを寄せられそうですなぁ~。鍼灸や東洋医学は代替医療の括りになってますからね…(苦笑)

まぁ~僕自身も「癌の治療を代替医療のみで…」…などとは思っていませんし、適材適所というか…その状態や症状にあった治療を行うべきだと思います。

ちょくちょく、このブログにも書いてるんですが、東洋医学とか鍼灸治療の思考は概論的な側面が強く、現代医学は各論的な思考で治療するものだと思うんです。なので概論的な意見と各論的な意見がぶつかり合っても、結果的に双方が「お前らは何もわかっていない!だからダメなんだ!」 という感じで話は平行線…って事が多いものなんですよね!(まぁ~基本的には、お医者さんの方が専門的知識も豊富だから、各論的思考が概論的思考をやり込めるって感じになっちゃいますけどね…)

僕も本音を言うならば、著名な先生が本で 「代替医療を疑え」 …って書くのはどうかな?…って思うんです。僕ら鍼灸師が読んだら 「あっ!また現代医学の偉い先生が何か仰ってるのね…」 って思いますが、一般の人が読んだら 「ノーベル賞を取った先生の研究室に在籍していた偉い先生が「代替医療を疑え」って言うんだから、やっぱ代替医療(鍼灸)って怪しい治療じゃん!」 って思う人が少なからずいるはずです。まぁ~偉い先生の言葉や文章は、それだけ影響力があるという事です。

「代替医療を疑え」って言葉に、どこぞの国の大統領が、なぜ大勢の難民が国境を越えて来るのか?…など歴史的背景を検証せずに「国境に壁を作る」って言いだしたのと同じような多様性の低さを感じるんですよねぇ~。

エビデンス(科学的根拠)がある・ない問題に関しては、以前、ブログに長々と書いてるので割愛します。
興味がある方はコチラをどうぞ → 「諸説ございます…(苦笑)2019年2月21日」

西洋医学とか東洋医学とか現代医学とか代替医療とか、医療をカテゴリー分けしている背景には、優位性を示す覇権争いというか…エゴの塊がそうさせてるような気がするんですが、なぜ互いに罵りあったりするかねぇ~?

「医療という括りの中に色々な治療方法があって然るべき。」…という考え方は出来ないものでしょうか?これって、まるで 「関西風お好み焼き vs 広島風お好み焼き」の言い合いを見ているようで、笑けてしまいます。関西風だろうが広島風だろうが、どっちが元祖かなんてどうでもいい話で、要は美味いしければ、どっちでもいいはずなんですよねぇ~。

まぁ~これも負け犬の遠吠えにしか聞こえないかもしれませんが、白黒ハッキリ付けたがる欧米的な思考が幅を効かせてる昨今ですが、灰色っていう色もあるんだし、グラデーションも存在するという多様的思考で物事に取り組まないと、これからはダメだと思うんですけどねぇ~。