治療を終えたら「えっ!楽になったぁ~!」とか「動かなかった腕がこんなに動くぅ~~!」とか、まるで魔法にでもかかったように痛みや症状が消えてくれると、治療を行う側の僕達もストレス無く仕事をこなせるんですが、そうもいかないのが現実なんですよねぇ~。
何度も言うようですが、やはり痛めて経過した期間が長ければ長いほど、治るのには時間がかかりますから、慢性的な症状の場合は直後効果を見込める率は低くなるんですよ。でも患者さんは「早く治したい!」「この苦痛から解放されたい!」というオーラをバリバリ出して受診されてますので、治療する僕らも「痛めて経過した期間が長ければ長いほど治るのには時間がかかります…」と患者さんには言うものの、出来るだけ患者さんの意をくみ取り、痛みが無くなるように…腕が動くように…治療時間いっぱかけて、精一杯の事を行うんですが、複雑な症状や症状が重い人ほど直後効果は期待できず、それが治療する側のストレスになる事もしばしば…。
やはり、ここで必要とされる事は、のめり込まず客観的に判断するという事なんですよねぇ~。
「のめり込む=患者さんに同調する」という図式は治療する側の判断が鈍くなる材料になりかねないような気がします。
ホントは、何でもかんでもパッパと治って、患者さんと直後効果の感動を分かち合えたら、どれだけ気持ちイイか…とも思うんですが、病気や痛めている場所が治るのは患者さん自身の体が自己治癒力によって治るわけで、薬や鍼灸はその自己治癒力の背中を押す!この過程は不動の道理とでも言いますか…そういうものなんですよね!芸事や楽器の演奏も練習が必要なのは誰もが知ってる事ですし、それと同じで体にも治る期間というか、治るまでの猶予を与えてあげて欲しいと思うわけなんです!
なので直後効果ばかりを期待せず、小松政夫さんじゃないけど…「ど~かひとつ、長~~~い目で見てあげて身体をいたわってあげて下さい」
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