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瘀血って何?

瘀血って何?

ちょっとマニアックなお話しになることをお許しください。
年末の大掃除にむけて資料の整理をしてたら以前、講義をした時のメモが大量に出てきたので備忘録的な感じでブログに綴ってみようと思います。

刺絡治療の勉強をしてたり、腹診の勉強をしたり、漢方薬の本を読んだりすると【瘀血】というワードが出てきます。

今から3~4年前に、当時所属していた福岡刺絡研究会で刺絡に関して1時間ほど話しをする事があって、色々と資料を集めて原稿をまとめていたんですが、必ず【瘀血】というワードが出てくるんですよねぇ~。学生時代を含めると鍼灸に携わるようになって16年…【瘀血】に関しては自分なりに理解しているつもりですが、素人の人に「瘀血って何?」って問われると「瘀血はね!これこれこういう物なんだよ!」とズバッ!と答えれない感じの代物…。「悪い血」「古い血」「ドロドロの血液…」などなど、的を得ていて素人の人にも分かりやすいような表現の仕方は色々あるんだけれど、なんとなく僕的には相手を煙に巻く感じがして…ハッキリと「これが瘀血ですよ!」と目に見えて一刀両断できないんだよなぁ~って感じてたんですよねぇ~。瘀血に関してズバリ解説してる書籍も無いし『刺絡鍼法マニュアル』にも瘀血に関しては詳しい記載は無いんですよねぇ~。

昔の書籍(江戸時代やそれ以前のもの…)にも瘀血に関する事は書いてはあるんだけれども、数行だけだったり瘀血の事を言っているんだろうと思われる文章だったり、漢文だったり…と読み辛いし…。ならば「近現代の先人達は瘀血をどう捉えていたのかな?」と思ったもので、ちょっと資料集めしてみたんですよぉ~。

昭和16年(1941年)『漢方と漢薬(第8巻 第3号)』で間中喜雄先生が「瘀血とは何であるか?」というタイトルで文章を書かれていました。この間中先生の文章に対して返答する感じで、昭和16年(1941年)『漢方と漢薬(第8巻 第7号)』矢数有道先生が「瘀血論」という文章を載せてらっしゃいました。

今どきの感じで言えば間中先生と矢数有道先生が紙面で瘀血を題材にバトルしてる…。結構激論を繰り広げられているので読んでいて面白かったですねぇ~。

そして、この昭和16年の間中先生と矢数有道先生のやりとりを総括する形で昭和50年(1975年)に『日本東洋医学会誌』の中で矢数有道先生のお兄さんである矢数道明先生が「瘀血をめぐって」という文章を書かれています。

他にも昭和30年に『漢方の臨床』の誌面に大塚敬節先生が「瘀血についての管見」という文章を載せてらっしゃいますし、昭和47年には『東洋鍼灸医学 経絡治療』に久住恒夫先生が「瘀血証について」。昭和50年には『東洋鍼灸医学 経絡治療』で岡田明祐先生が「瘀血について」。平成20年『北米東洋医学誌』では瘀血を特集していて、池田政一先生が「瘀血の治療」。児玉亨先生が「見える瘀血、見えない瘀血」という文章を掲載されてます。また平成20年には高知の西田皓一先生が『瘀血を治す』という本を出版されてます。

これらの資料を読んでみると、それぞれの先生が瘀血について考えを述べられていて、色々な仮説を立てていらっしゃるんですが、「これが瘀血です!」と断言できたり、証明できるものではない物だという事がわかります。

簡単に【瘀血】を解説するならば、瘀血は概念であって各論的な視点で理解しようとしても無理だという事なんでしょうねぇ~。なので1つの考えに固執せずに、先人達の考え方を理解して吸収した上で、トータル的な見方で瘀血の治療にあたるべきだと思うんですよねぇ~。そうなると漢方薬だと駆瘀血剤。鍼灸治療だと刺絡治療は外せないよなぁ~。

でも…よ~く考えると…、東洋医学に出てくる専門用語って全て概念ですよねぇ~(苦笑)

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